グラナダ & コルドバ
さて、グラナダ3日目。
ホテルを朝8:30にチェックアウトして、ヌエバ広場から出ているアルハンブラ宮殿行きのバスを待っていたんですけど・・・
バスが来ない・・。
見学の予約を9:30に取ってあるので、段々焦って来た私達は、タクシーを拾ってアルハンブラ宮殿に向かいました。
このアルハンブラ宮殿の見学は、インターネットで予約を取りました。
こちらのHP(英語) から、クレジットカードで予約できます。
チケットは、アルハンブラ宮殿のチケット売り場の外(チケット売り場に向かって右側)にある建物の中の発券機に、予約の時に使用したクレジットカードを差し込むと自動的に出てきます。
『ALHAMBRA Y GENERALIFE』このチケットで、アルハンブラ宮殿の王宮と離宮(ヘネラリーフェ)とカルロス5世宮殿の見学が可能です(1人13ユーロ)。
タクシーでチケット売り場の側に下ろされ、急いでアルハンブラ宮殿に入ります。
見学開始時間まであと10分。
入り口でチケットを見せると「急いで!カルロス5世宮殿の方へ!」と、急き立てられ、小走りで見学の開始地点に向かいます。
裁きの門の所に長蛇の列ができていて、これが入場を待つ列だと確認して並びました。
王宮の中に入ると、そこはスペインだけど、スペインじゃない?!アラブの音楽でも流れてきそうな雰囲気です。
ここグラナダは、紀元前5世紀頃にローマ帝国支配下の都市として栄え、その後8世紀から15世紀末までの781年間イスラムの支配下に入り、1492年にキリスト教の支配下となった複雑な歴史を持ちます。
このアルハンブラ宮殿はイスラム支配の全盛期に建築されたものなので、イスラム文化の生み出した傑作…と、言っても過言ではありません。
緻密なアラベスク模様の美しさ、壁の見事な漆喰細工、色鮮やかなタイル…。
グラナダをイスラムの手から奪い取ったキリスト教徒の人たちに、この後世に残る素晴らしい建築物を破壊しないでいてくれて、本当にありがとうと、私は心からお礼を言いたい(大体において征服者は色々壊しますもんね)。
とにかく、言葉では表現できないので、写真でどうぞ(写真でも実物の美しさは伝わりませんけども)↓
そして、アルハンブラ宮殿の王宮のハイライトと言われる美しい『ライオンの中庭』↓
あれれ?ココ、ライオンの中庭よね?!?
!ライオンの中庭にライオンがいませんけど?!
本当ならこの中庭の中央には、11体のライオンに支えられた噴水があるはずなんですが、現在ライオンさん達は修復工事中で撤去されているそうで…。
まぁ、仕方ないですね。メンテナンスが終了して、また、当時の美しい姿を見せてくれる日を待ちましょう。
ライオン達は不在でも、中庭を囲む大理石のアーケードは、本当にため息がでる程美しいです。
アルハンブラ宮殿の王宮見学の後は、カルロス5世宮殿をちょっと覗いて、外れにあるヘネラリーフェに向かいます。
建設当時の建物は残っていないそうですが、水をふんだんに使った遊び心を感じる庭が
とても涼しげで素敵でした。
『アルハンブラ宮殿』ずっと憧れていた場所ですが、本当に期待を裏切らない見ごたえ
十分の世界遺産でした。
グラナダの町は、エキゾチックな雰囲気があって、綺麗で落ち着けてとっても気に入りました。ぜひ、また来たい!
なごりを惜しみつつ、14:30グラナダ発コルドバ行きのバス(1人12.52ユーロ)に乗車。
さて、グラナダから次の目的地コルドバまでは、バスで1時間40分の距離。
そろそろ、旅の疲れも出てきて、バスの中では主人も私もグーグー。
眠っている間にコルドバに到着。
バスを降りて、驚きましたね・・「あ、暑い・・」
まるで、石焼釜の中の様な、体を熱風が取り巻いて、ローストされているような感じ。
バスターミナルから、今夜の宿泊先は歩いて5分くらいの距離。
しかも、地図で見ると、この道を真っ直ぐ行けば良いだけ・・・。
なのに、全然違う所に出てしまった私達。
旅行中は、ナビゲーターは私の役目なんです。
女子は地図を読めないって良く言われますが、私、オリエンテーリングには、ちょっと自信がございます。
それで、主人との旅行では、私が地図を見て道案内をする係なのですが・・・。
この石焼釜の中を荷物を持ってさ迷う事30分。
やっと、たどり着いたホテルは、大きくてとっても立派でした。
「本当にココ??こんな立派なホテルに僕達泊まるの??」と心配するFabcino。
『Hotel cordoba center』1泊ダブルルーム朝食なし50ユーロ。
なんて良心的な料金設定!(暑すぎて、この時期シーズンオフ料金なのかな?)
ここも、Booking.com のサイトで見つけて予約を入れました。
ホテルの外観も立派でしたけど、お部屋もシックで素敵でした。
お風呂も大き目のバスタブ付き。 町の中心からはちょっと離れて(徒歩15分程)ますが、鉄道駅とバスセンターに近いです(徒歩5分程)。
観光に便利でアンダルシアの雰囲気を味わえるホテルがお好みなら、こっちをおススメ。
私も次回は絶対ココに泊まりたい♪『NH Amistad Cordoba』
観光の中心メスキータに近い抜群のロケーション。
ではでは、早速コルドバの観光開始。
時計は、夕方5時をまわっていますが、日中暑すぎて動けないので、夕方から行動
するのが得策です。
宿泊したホテルを出て、真っ直ぐに15分程歩くと、コルドバのメスキータやローマ橋のあたりに出ます。
写真は、川の対岸から見たローマ橋とメスキータ(大聖堂)↓
絵になる橋ですね~♪
夕方とは言え、夏のスペインの日没は9時ごろなので、まだまだ外を歩くには、とっても暑いです。
日傘を持ってくるべきだったぁ。
海外では、日本のように暑い夏に日傘を差している人は、アジア人観光客以外滅多にいません。
イタリアの田舎街で、暑い日中日傘を差していると、本当に不思議そうな目で見られます。
ですので、私もイタリアで日傘を差すことはないですが、夏のスペインの暑さは、半端ではなかったので、今回の旅行では日傘に随分活躍してもらいました。
この日は、明日の観光の下見も兼ねて、夕暮れ時のコルドバの町を散策して、夜中前にホテルに戻りました。
(夕飯は、どうしたんだったかな?暑さで食欲がなかったので公園でパンをかじって、
アイスクリームを食べて済ませちゃいました)
翌日、ホテルの別料金10ユーロの美味しい朝食バイキングを満腹になるまで頂き、
昼前にチェックアウトして荷物を預け、再びコルドバの観光に出ます。
まず向かったのが、『MUSEUM PALACE OF VIANA』(ビアナ宮殿)。
入場料1人6ユーロ。
14世紀に建てられたお屋敷で、1980年に最後の居住者だったビアナ公爵夫人が手放し、
住んでいた当時のままに一般公開されたものです。
なので、英語のガイドさんに付いて屋敷の中をまわると、スペインの貴族の方々の生活ぶりが伝わってきます。
センスの良い調度品や、美しい庭園に、この屋敷を愛して住んでいた人たちの姿が垣間見れます。
屋敷内は写真撮影禁止なので、写真はお庭のベンチだけ↓
ビアナ宮殿を出て、コルドバ観光のメイン『メスキータ』を目指します。
でもね、私また、道に迷っちゃったんですよ~。
スペインのアンダルシア地方は、モロッコのメディナのように入り組んだ道が多くて、
方向感覚が狂いっぱなしの私。
「私の方向感覚は抜群!!」なんて、天狗のように伸びていた鼻はポキッと折れて、
すっかり自信喪失。
この後は、Fabcinoの後ろを黙ってついてまわることとなりました。
やっと『メスキータ』に辿り付き、中に入った私達。
メスキータって、スペイン語でモスクって意味なんだそうです。
だけど、モスクなんだけど、モスクじゃない。
キリスト教の大聖堂です。
ここにもとっても複雑な歴史が…。
キリスト教会として建てられたものを、イスラム支配の時代に一旦取り壊し、その土台の上にモスクを建設、その後再びキリスト教の支配下となり、キリスト教の大聖堂として今に至ります。
なので、イスラム文化とキリスト教が融合した珍しい建築物なんです。
見ごたえのあるメスキータを、もっとじっくり見学したかったんだけど、バスの時間も迫り、足早に大聖堂を後にした私達でした。
タクシーでホテルに寄って、荷物をピックアップして、15:30コルドバ発セビリア行きのバスに飛び乗りました。
セビリア2泊3日の旅につづく・・
※訳あって本当は2つの記事をひとつにしたので、読みにくくて申し訳ないです。