フラメンコの夜 セビリア2泊3日 ②
さて、スペインと言えばフラメンコ♪
ここ、セビリアは質の高いフラメンコが見られることで有名なんです。
私も、スペインに来たからには、ぜひとも本場のフラメンコを見てみたい!!
色々、口コミやガイドブックの情報を集めて、1件のお店に的を絞りました。
そのお店『Los gallos』 は、本格的なフラメンコが見れるとの口コミで、料金は1人30ユーロ(ワンドリンク付き)。
他にもたくさんフラメンコを見られるお店はあって、エンターテーメントとして楽しませてくれるお店や、半額くらいの料金で気楽にフラメンコを見れるお店など、内容や料金も色々のようです。
でも、一生に一度見るのなら、多少たいくつするような古典的ショーでも、料金が若干高目でも「これが本場の、フラメンコ!」と言う踊りを見てみたい。それで、このお店を選びました。
この『Los gallos』は、アルカサルから徒歩5分程のPlaza santa cruzに面した場所にあって、予約と場所の下見を兼ねて昼間の内に行ってみました。
1日のショーは2回。20:00~22:00と22:30~00:30。
私たちは、この夜の22:30からのショーを予約しました。
その後は、ギラギラと照りつける太陽の下、セビリア大学を外から眺め。
(このセビリア大学は、もともとはタバコ工場として建てられ、有名な小説『カルメン』の話の中でヒロインのカルメンが働いていたとされる場所です。)
【写真を撮る気力なし】
次は、スペイン広場に移動。移動距離はほんの200m程ですが、もう、暑くて暑くて私はバテバテです。
スペイン広場のベンチは、不用意に座ろうものなら火傷しそう。
ベンチの上で目玉焼きが焼けそうです。
【色鮮やかなベンチがぐるりと広場に・・・でも、写真を撮る気力なし】
とにかく、一旦アパートメントに戻ろう!と言うことで、お宿に戻ってシエスタ。
夜9:00頃から、再びセビリアの町を散策します。
どこのレストランもBarも人で溢れて活気があります。
フラメンコの開演30分前には、お店に来るようにチケット売り場のお姉さんがアドバイスしてくれたので、22時にお店に到着すると、既に入店を待つ列ができていました。
お店の中は、想像していたより小さく、ステージも近くて、迫力のあるフラメンコを堪能できました。
私達は前から5列目くらいの席でしたが、最前列には日本人らしき女の子達が陣取っていて、この最前列は、ダンサーのドレスの裾が飛んできそうな近さです。
女性の踊り子さんが5人、男性ひとり。ひとりづつステージに立って迫力ある踊りを披露してくれます。
眉間に深いシワをよせ、口をキュッと結び、メラメラと気炎があがりそうな気迫。
舞踊と言えば、優雅な…って言葉がよくあてはまりますが、全くその言葉からは遠いけど、本当に情熱的で気迫に満ちた踊りです。
音楽は、ギター奏者1名と2人の歌い手(男性)だけのシンプルなものですが、ダンサーのリズムを取るタップの音がすごいんです。
哀愁をおびたギターと歌声、これにのせて踊る情熱的なフラメンコ。
ミュージカルのタップダンスって、フラメンコから来ているんでしょうか?
ミュージカルで見事なタップダンスを何度か観たことがありますが、フラメンコのタップは、あんな軽やかなタップダンスとは違って、地響きのように迫って来る勢いと重みがあります。
踊り子さんは、ドレスの裾を持ち上げて、迫力ある足さばき(?)を披露してくれます。
ショーの最中は、基本的にカメラでの撮影は禁止。
但し、最後の20分程、ダンサーの皆さん総出のステージでは写真撮影可能です。
ショーの最後のステージで楽しそうに踊るダンサーの皆さん↓
とにかく、足元から全身に燃え上がるような情熱的で迫力のある踊り、うまく表現できませんが、記憶に残る体験でした。
こちらは、ショーの後のステージ。
床に残る傷跡が踊りの激しさを物語っています。
フラメンコのショーが終わったのは、日付もかわって夜中の12:30。
徒歩でアパートメントに戻ります。
夜中に20分も歩いて治安は大丈夫なんだろうか?ってちょっと心配もしたんですけど、
実際夜中のスペインを歩いてみて、スペインの治安の良さに驚きました。
危ない雰囲気が全くなくて、あちこちで道の清掃が行われていました。
スペイン、私が初めて来た20年前とは随分(良い意味で)変っていてびっくり。
翌日は、バスの時間まで『ピラートの家』を見学し↓
セビリアを流れる川岸を歩き↓
黄金の塔↑と闘牛場を外から眺めました。
でも、日中外を歩くのは暑過ぎる~。
さて、いよいよ国境を越えてバスでポルトガルに移動です。
『リスボン1泊2日』につづく