トルカナ湖への道なき道
サンブールのゲームパークを後にし、最終目的地であるトルカナ湖へ、トラックは北上して行きます。
舗装された道路を走る時はまだ良いのですが、道なき道を走る時は、体が上下左右に揺れて揺れて…。
トラックに乗っているだけでも、結構疲れます。
快適とは言えない、長い道のりです。
放牧された牛の群れを追い越し、
買出しの為に、小さな街に立ち寄り、
キャンプサイトでテントの中で眠ります。
食事は、ケニア人の男の子が作ってくれるのですが、食中毒対策をしっかりしてくれるので、この旅行中お腹を悪くするって事はありませんでした。
簡単な食事ですが、キャンプサイトで食べると、すごく美味しく感じます。
飲み水は、ナイロビを出る前に何リットルか買い込みましたし、立ち寄った町や村で買えます。
あるキャンプサイトに到着した時のこと、私達が大きな木の下にテントを張ろうとしていると、ツアーリーダーのスティーブン(ケニア人)が、やって来て言いました。
「木の下はやめた方が良いよ、バブーンのフンが降ってくるから」
…バブーンって、あの、大きな猿??
そう、こういう軍団のことですね↓
日が暮れて、テントに戻って納得。このキャンプサイトに生えている大きな木たちは、バブーン達のスイートホームでもあるらしく、夜になるとバブーンの群れが戻って着てユッサユッサと木々を揺らしながら登って行きます。
木の上から聞こえてくる、バブーン達の会話。喧嘩を始める子供を一喝して黙らせる親バブーン。
言葉は分からないけど、人間の集団と同じように賑やかな夜の団欒。
翌朝、夜明けと共に外の騒がしさに目を覚ました主人のFabcino。
テントの外を覗いてみると、バブーン達が一足お先に出勤中だったらしく、外を走り回るバブーンに威嚇されて、びっくり。
そして、スティーブンの言った通り、あちこちにバブーン達の落し物が…。
さすが、アフリカのキャンプサイト。
こんな、野性味あふれるキャンプサイトで、一番の問題はやっぱりトイレとお風呂。
水しか出ないシャワーと穴を掘っただけのトイレはあるんですけどね。
これに慣れるには、結構な努力が必要です。
移動中の、トイレはどうするのかって言うと…。ブッシュ・トイレが普通です。
トラックを降りたら、皆さん身を隠す場所を求めて消えて行きます。
そんなキャンプを始めて5日目。ついに、目指すトルカナ湖に到着。
こちらは、トルカナ族の村。
キャンプサイトは、トルカナ族の家と同じ作り。
トルカナ湖を渡る漁船。
こんな穴だらけの帆船で、よく操縦できるよね。
この旅のハイライトともなったトルカナ族の皆様との出会い。
この↓ダンスの輪に引き入れられてしまった私。
リズム感まるでなしの私を、後ろからさりげなくサポートしてくれたトルカナの女性。
言葉は全く通じませんけど、なんか暖かいものを感じた瞬間でした。
お決まりの、コレ買え、あれくれ、お金くれ…なんて素振りも全くなく。
珍しい黄色い肌の私を、笑顔で歓迎してくれて、何か交流しようとしてくれているのが伝わって来ました。
あ~、トルカナ、いつかまた是非戻りたい。
その時は、ここで撮った写真をお土産に、もう一度、この女性に会いたい…。
《次は、ケニア旅行後半、ロッジサファリのお話です》
ロッジサファリ 【アンボセリ】につづく