ヨルダンでローマ遺跡! Jerash観光
紅海のビーチでゆっくり過ごす時間は、帰りのスケジュールに入れてあるので、
翌日にはアカバを後にした私達。
10:00アカバ発アンマン行きのバス(1人6.75JD 約1,000円)で、ヨルダンの首都アンマンに向かいます。
バスは、Desert Highwayの真っ直ぐな道をひた走ります。
アンマンに到着したのは、夕方3時前。
JETT BUSのオフィス前で降ろされましたが、さぁ、これからホステルへの移動はどうしたものか・・・。
事前に調べた所では、タクシーを使うしかないようですが、ふむ。
すぐに、1台のタクシーが声をかけてきました。
「どこに行くんだ?」「AL-Hussenモスクまで行きたいの、いくらですか?」「5JD!」(そりゃ、高すぎでしょ)。
この国では、旅行者を普通の料金で乗せる気はサラサラなさそうです。むむむ・・・。
すると、通りすがりの親切そうな子連れの男性が「AL-Hussenまでなら2JDで十分だ。バスでも行けるよ」と、英語で教えてくれました。
思い返せば、この旅で純粋な人の親切に出会ったのは、この時だけだったような・・・。
タクシーを覗くと、ちゃんとメーターがついてます。
「メーターで行って下さい」と言うと、ドライバーさんも渋々承諾。
結局、タクシーのメーターでは目的地まで1.8JD。
思ったより距離があったので、チップも含めて3JD払ってタクシーをおりました。
アンマンで2泊するホステルは「Abbasi palace hotel」。
こちらのホステル予約サイト から予約を入れました。
Roman theaterから歩いて7分程、大きな道路に面しています。
1泊朝食付ツインルーム19ユーロ(約2,500円)。
値段の安さを考えれば、まずまずのホステルですが・・・
部屋はこんな感じ↓ ロビーはこんな感じ↓
もう一度泊まろうとは思わない・・・
次回、アンマンに行くなら絶対このホテル→『The boutique hotel』
ホステルにチェックインして、急いでRoman theaterに向かいます。
4時には閉まるので30分しか時間がありません。
アンマンのRoman theaterは、とても保存状態の良い遺跡です。
ローマ人は、どこへ行っても立派な劇場を作り、娯楽を楽しんだんですね。
この日は、パンと果物をマーケットで買い込み夕食としました。
一昨年のトルコ旅行で、酷い食あたりに苦しんだ私達(特にFabcinoは3週間ずっと苦しんでいた)。
これに懲りたFabcinoは、今回の旅行の出発前から「僕はパンと果物しか食べませんから!!」と、断言しており、
食料はほとんど地元の市場やスーパーで調達。
旅行に出たら、その国の料理を楽しみたい私はがっかり・・・ですが、仕方ない。
夕暮れのアンマン↓
ホステルに戻り、明日と明後日の計画を練る私達。
アンマンには、コレ!と言う観光地はないので、明日はアンマン郊外のJerash遺跡 をメインに周る事にしました。
ホステル主催のツアーの内容や料金を確認する私。
Jerash/Ajloun/Umm qaisのツアー・古城ツアー・死海ツアー・王の道ツアー(ぺトラまで)などがありました。
ツアーは4人が定員で、1人15JD(約2,000円)。
但し、参加者の人数が少ないと負担も大きくなるといった料金設定。
車1台60JDを人数で割るって事みたいです。
アンマンでの滞在日数の少ない私達は、効率よく周ろうと、翌日のJerashツアーと翌々日の王の道ツアーを申し込みました(王の道ツアーだけは少し高くて1人25JD)。
結局、残念ながら私達の他にツアーの参加者はいなかったので、私達の負担額は倍になり・・・。
Jerash/Ajloun/Umm qaisのツアー2人で60JD。王の道ツアー2人で100JD。結構しますね。
翌朝、8:00スタートのツアーなので、朝食を済ませドライバーさんを待ちますが、ドライバーが来ない。
フロント係の男の子が携帯に電話してくれて、「すぐ来ます」って言うんだけど30分待っても来ない。
私、以前旅行会社に勤めてましたんで、こう言うのは許せないタイプなんです。
「もう、自力で行くのでツアーキャンセルさせて下さい」と、フロントにお願いしてホステルを出ました。
タクシーに乗って、バスターミナルに向かい、Jerash行きのバスを探すと、ついさっき出たばかりの様で、ミニバスは空っぽ。満席になるまで待たなくてはいけません。
季節は冬とは言っても、比較的暖かかったヨルダン。
でも、ここアンマンは北に位置していて少し高度も高いので、吐く息も白く結構寒かったです。
30分程待って、小型のミニバスに乗り換えてやっと出発。1人1JD。
自力で移動できれば、こんなに安いんだよね。
この日は生憎のお天気で小雨が降っておりました。
Jerash遺跡の入場料1人16JDを払い、中に入ると「ローマ時代のショー」が、11:00から始まるとの事。
折角だし・・・と、言うことで1人12JD払ってショーを見る事にしました。
ローマの兵士↓
グラディエーター↓の闘い。
(登場して来た時点で既に笑えます。 おじさん、もうちょっと体鍛えなきゃ)
闘いに破れたグラディエーターは「命を助けてくれ~!」と、指を立てて観客にお願いします。
観客が指を立てれば助かりますが、指を下に向ければ「殺ってしまえ~」のサイン。
馬車の登場↓
「今の時代なら、サッカーや野球。当時はこんな娯楽で政治に関心が向かないようにしていたのであります。いつの時代も同じですね」なんて、アナウンスを聞きながらショーを楽しみました。
ショーの後は、写真撮影をご自由に・・・。とのことだったので、ひとりのローマ兵士と一緒に写真を撮らせてもらったのですが・・・。
ローマ兵士:「どこから来たんだ?」
私:「日本です」
ローマ兵士:「僕には子供が10人いるんだ」
私:「それは、すごいわ」
ローマ兵士:「家族の為に5JDくれ」
私:「はぁ???」
もちろん、払わず逃げた。
ヨルダンでは、どこへ行っても、何をしてもこんなおねだり攻撃に合います。
ボル・タカル・ネダル・フッカケルは、当たり前。
他にもこんな国、たくさんありますけど、生活レベルが割りと高い国なのに激しく堂々と強気でタカって来ます。
帰りのミニバスは、「Tourist police」で聞いたら、親切に教えてくれました(Tourlist policeのすぐ横から出ています)。
ヨルダンには、観光客を保護(?)する為の「Tourist police」がたくさんあります。
以前は、観光客の巻き込まれるトラブルが多かったんでしょうね。分るような気がするなぁ。
Jerashは、とても保存状態の良いローマ遺跡でした。
ローマのフォロ・ロマーノのような感じ。
では、お写真をどうぞ↓
ローマ軍、本当にすごいよね。こんな(辺鄙な)所にまでこんな立派な町を作っちゃうんだもん。
でもね~、ヨルダンまで来てローマ遺跡見てもね・・・イタリア人には楽しんだろうか?と、ちょっと思ったりした1日でした。
ホステルに戻ると、ツアーのドライバーが私達を見つけて言いました。
ドライバー:「なんで勝手に行ったんだ?!」
私:「ドライバーさん、8:00に来なかったじゃない」
ドライバー:「ツアーは9:00からだ」
私:「え?ここに、全てのツアーは8:00スタートですって書いてあるよ。?どういう事?じゃぁ、私達の明日のツアーは何時スタート?」
ドライバー:「明日は、8:00だ。今日は雨だったろう!」
私:「???(何言ってるのか分りません)」
Fabcinoの解釈によると、「多分、雨で交通渋滞してたから遅れたってことなんじゃないの?」って事ですが、そんなの理由になりませ~ん。
(翌日も雨だったけど、渋滞なんてしてなかったし・・・。とにかく「自分は悪くない!」と、主張したかったみたい。アラブの思考回路は私には理解不能です。)
次は、王の道を通ってぺトラに向かいます。
『アンマン~ぺトラ 王の道』に続く