白く輝くアルプス山脈☆シャモニーでトレッキング
そもそも、歩くのが嫌いで、体力も人並みにない私が、なぜにトレッキングシューズまで買ってアルプスの山を歩く事になったのか??
ど~でもいい話なんですけど、それは、出発3週間程前のこんな会話に溯ります。
今年の夏休みは、「車で行ける範囲」と言う限定付だったので、なんとかして「ぜひとも車でイタリアを脱出したい!!」と企んでいた私。
車で行ける範囲の外国に限定すると、行けるのは隣国。
スイス→物価が高くて怖すぎる。
クロアチア→5年前に行ったので新鮮味がない。
オーストリア→Fabcinoの元カノが住んでおり、彼は数え切れない程行っている。
そうなったら、フランスしかない。
フランスは、私も大好きなのでなんとかFabcinoを「海が綺麗なニース」と言う餌で釣ったわけですが、
ニースの近くで、どこか他に行くべき所はないか・・・。
散々散々地図を眺めまわした結果「おお~、アルプス山脈かぁ♪」と、私は興味を持ったわけです。
それで、調べてみたら、シャモニーにはロープウェイもあって、観光列車もあって、苦労せずにアルプスが楽しめるそう!!
それで、 「Fabcinoさん、アルプスはどう??シャモニーに行ってアルプス山脈に登ろうよ!!」と、提案してみたわけです。
私の日頃の重度のへタレ具合をよ~く知っている主人。
「アルプスで歩く気あるの??」
「また、山歩きは嫌だとか言い出だすんだったら、行かないよ」とのお返事。
むむむ・・・
実は、図星を指された歩く気なんかサラサラなかった私ですが・・・。
「歩きますよ!歩く!歩く!」と、勢いで言っちゃったんだなぁ~。
「じゃぁ、トレッキングシューズもちゃんと準備しなさいよ」と、主人に念を押され・・・。
一生の中で、絶対これを買う事はないだろうと思っていた『トレッキングシューズ』を買って、アルプスで山歩きをする展開になってしまった訳なんですね~。
言ったからには、歩きますよ、死ぬ気で歩きます。
当日は、出発前にホテルの部屋で入念な準備体操もしました。
いちにっさんし、にいにっさんしっ。
シャモニーには、たくさんのトレッキンのコースがあるんですが、私達が選んだのは
[LE MONTENVERS - MER DE GLACE]のトレッキングコース。
シャモニーの案内に「Must see!」って書いてあるし、地図で見る限りあまり起伏もなさそう。
これなら私にも歩けそうかなぁ。
それで、このコースを逆から歩く事に。
なぜ逆に歩くのかって??少しでも坂道を登らないで済むように…との自分への配慮の為です。
このトレッキングコースを歩くには、昨日乗った[Aiguille du Midu]へのロープウェイに再び乗って、中腹のロープウェイ乗り継ぎ場[plan de l'Aiguille]がスタート地点になります。
そこから、こんな風景を楽しみながら、ひたすら(横に)歩く。
シャモニーの町が、はるか下に見えます。
景色の良さは申し分ありません。
振り向けばこんな景色がデンッと控えています。
登ったり降りたりはほとんどない平坦な道ですが、
石がゴツゴツしている所もあって歩き難い。
怪我をしないように慎重に慎重~に歩いてると…どんどん他の人達に追い越され・・・。
ノロノロ歩く私の後ろを、文句も言わずについて歩いてくれた主人には、本当に感謝。
主人にしてみたら、こんな山歩き「山歩き」には入らないくらいお茶の子さいさいコースなんだそうです。
【・・・あなたの前世は、ロバなの??】
そんな事は、思っていても口に出さないに限る。
さて、そろそろゴールも近いはず!と、最後の力を振り絞って歩いていると、道標の矢印が2つ。
←こっちと↑こっち。
すかさずFabcinoが「ほら、登るよ!」と私のお尻を叩きます。
この 何を言ってるんだ!と、思ったんだけど他の人も皆↑のやじるしに従って歩いているので、典型的日本人の私は、他の人達に従って登る事に。
・・・これは、間違いでした。こっから先の登りのきつかった事っ!!
ゼーゼー言いながら登っていると、私よりずっと体の大きめのイギリス人のご夫人もゼーゼー言いながら登っています。
【この奥さま、きつそうね…】って思っていたら、坂を登り切った所でこの奥さまに
「ブラボー」と拍手され・・・。
【??いやいや、奥さまの方が大変そうでしたけど??】と、内心思ったんだけど「ありがとう^^」と
笑顔でお返事しておきました。
「私、そんなにへたれに見えた??」と、主人に聞くと
「間違いなく一番へたれに見えた」んだそうです。むむむ・・・
ここからは、ほとんど意地で頑張る。 そして、いよいよなんとかゴールらしき場所に!
あら~っ!素晴らしい眺め!!
[Mer de Glace]を上から望めるビューポイントに到着。
この氷河の下を掘った氷の洞窟もみる事ができます。(後ほど紹介)
(※この後の下り坂が、これまた急できつかった)
いや~、本当に!本当に!きつかったけど頑張った甲斐があった♪
このトレッキングコース、シャモニーに行かれる方にはぜひとも歩いて頂きたい。
絶対お勧めです!
私の様に、あまり歩くのが好きでない方は、道標に出くわしたら ↑(登る)に従わず←(そのまま進む)に従って下さい。
急な坂を上る事なく、[Mer de Glace]の見える観光鉄道駅に行けます。
大体2~3時間のコース。
やっとの思いで辿り着いた鉄道駅。ここから、さらにロープウェイでちょっと下り、氷河に彫られた氷の洞窟に行こうとしたのですが・・・。
げげげ!さらに、さらに、階段が・・・
「私、本当~にもうこれ以上歩けないんで・・・Fabcinoさん、お願いだからひとりで行って来て!」と、
私は辞退し、主人1人で氷の洞窟を見学してもらいました。
Fabcinoの感想「寒かった」それだけ・・・??
この後は、観光鉄道に乗ってシャモニーの町まで戻りました。
「夕食、どうする??」
「私・・・ムリです。立っているのもきつい」
「・・・ホテルに戻りたい、もう歩けない・・・」本当に、本当に、私、限界です・・・。
その夜は、買って帰ったパンとチーズをかじって、死んだように眠りました。
次回、もし、トレッキングをする事があるなら、絶対あの皆が持っている杖?スティック??みたいなものを持って行きたい。
私のようなヘタレにはあれが絶対山を歩くには必要だと思いました。
あんなきつい思いしたのに、また歩く気あるのか??って??シャモニーなら、歩きますっ
このトレッキングは、この旅一番の思い出になりました。
また、行きたい
『南フランスの旅 番外編 ちょこっとスイス』 に続く