アンコールワットからバンコクへ 【痛恨の置き忘れ事件】
ホテルでバンコクまでのバスのチケットを予約。
1人13US$ 1日3便 (8:00/12:00/14:00)所要時間:約9時間半
私達は、朝8:00の便だったので、朝食を済ませてホテルのロビーでバスを待っていると、20分くらい遅れてバスのスタッフが向かえに来てくれました。
乗り込んだバスには、既に10人以上の旅行客が乗っています。
その後も、他のホテルで乗客を拾って、満席状態でシェムリアップを後にしました。
車窓からの風景↓
途中、1度トイレ休憩に道路脇のお店に立ち寄りました。
カンボジアもタイもトイレは、和式のトイレに似ています。
横に水を溜める所があって、使用後はその水で流します。
田舎のトイレには、蚊が獲物を狙って待ち構えていますので、私はいつも携帯用の殺虫剤を持参。
宿泊したホテルや観光客用のトイレは洋式です。
シェムリアップは、観光客の為のトイレ(結構きれい)が寺院の近くに必ずあって、おトイレ事情は問題ありません。
3時間程で再びカンボジアとタイの国境に到着。
これから、どうやってバスを乗り継ぐんだろう??と、ちょっと不安に感じていると、バスのスタッフが乗客の服に数字の書いた小さな赤いテープを張って周りました。
なるほど、これで『このバスの乗客』って見わけるわけね。
国境では、自分の荷物を全て担いでまずはカンボジア側の出国手続き(カートで運んでくれる人達が待ち受けていますが、荷物1つ3US$)。
そこから、タイ側へ移動。タイの入国手続きを済ませたら、タイ側のスタッフが待っていて、自分のバスの乗客を集めます。
「はい、3番到着、23番到着~」と、乗客に張ったシールの番号を確認。
全員揃った所で、バスのスタッフに誘導されて少し歩きます。
で、8人乗りのミニバスにのせられて、小さなレストランで休憩。ここで、各自お昼ごはんをオーダー。
1時間くらい休憩したら「番号〇番~〇番まではこのミニバスに乗って下さい」と、指示があるのでミニバスに乗り込みます。
そして、バンコクまで突っ走る!!(トイレ休憩2回)このミニバスの運転が本当~にひどいっ!!
猛スピード(時速150kmくらい)で突っ走り、ドライバーがブレーキを踏む度に体が前のめりに・・・。
渋滞の列の路肩をブッチギリ、ルールもマナーもあったもんじゃないっ。
「Fabcinoさん、死ぬ時は一緒よ・・・」なんて笑えないジョークを言いながら、無事にバンコクへ到着できる事を祈りました。
お陰様(?)で渋滞をものともせず、予定時刻17:30にカオサン通りに到着。
ミニバンを降りて、メータータクシーをつかまえて、ホテルの地図を見せ、タクシーに乗り込みました。
あぁ・・・この時に時間を巻き戻したい・・・
私は、大きなバックパックと小さなバックパックを持っていたんですけど、この時、小さなバックパックを(多分路上に)置き忘れてしまったんですよ。
何で?何処に?どうして置き忘れちゃったんだろぉぉっっ?!?!?!?!
全然思い出せないっ
とにかく、ホテルに辿り着いてタクシーのトランクを開けたら、私の小さなバックパックはそこになかった。
大慌てでタクシーを拾った場所に戻ったんですけど、バックパックの姿はそこにはなく・・・。
近くのお店の人にも尋ねてみましたが、そんな落し物は預かっていないとのこと。
頭が真っ白になりながら、まずは最寄の警察へ。
警察署では「ツーリストポリスに行って下さい」と言われて、タイ語の住所をもらいました。
タクシーの運転手にその住所を見せて『ツーリストポリス』へ。
ツーリストポリスには、日本語の上手なタイ人の男性がいて、どこで、いつ、何をなくしたのかと言う詳細なレポートを英語で書くように言われました。
一眼レフデジタルカメラ&ズームレンズ
この旅行の為に新に買った(水中撮影が可能な)小型デジタルカメラ
ガイドブック
帽子
絵日記
イタリアの滞在許可書
その他コマゴマ
※パスポートと現金・クレジットカードなどは貴重品ベルトに入れていたので無事。
「あ~・・・、なんてバカなんだろう・・・」と、頭を抱えて落ち込む私に「バカじゃないですよ、誰にでもあり得ることですから」と、日本語で慰めてくれる警察官。
いや、バカです!本当に私は大バカです~っ!!!(←言葉には出さないけど猛烈自己嫌悪中)
調書を取り終えた警察官が言いました。
「残念ですけど、こういう場合失くした物が見つかる事はほとんどありません。
保険には入ってますか?保険がカバーしてくれるといいですね」
それでも、もしかしたら拾った人がとっても良い人で、後で届けてくれるかも知れないと僅かな希望を持っている私は「万が一、誰かが拾ってくれたとして、どこに問い合わせたら良いんでしょうか?」と、尋ねてみました。
警察官「もし、見つかって外国人の物だと分れば、その国の大使館又は領事館に送られます」私達は海外旅行保険に加入していますが、本人の過失による『置き忘れ』の場合、保険がおりることはまずないと知っていたので、拾った人が警察に届けてくれる事を祈りながらツーリストポリスを後にしました。
ホテルにチェックインして、呆然としている私にFabcinoが言います。
「Makicina、君がショックを受けているのは分るんだけど、僕達事故にあったわけじゃないんだし、旅行はまだあと2週間もあるでしょ?これから先の旅行を楽しむことを考えようよ、ね?」
Fabcinoさん、ありがとう。立場が逆なら私も同じ事を言ったと思う。
「命取られたわけじゃなし!気持ちを立て直して旅行を楽しまないともったいないよ!」ってね。
でも、今はムリです。
明日には元気になるから 今日はとにかく思いっきり気が済むまで落ち込ませてちょうだいっ!!!
そんな訳で、この夜はドロンドロンと負のオーラを撒き散らしながら、凹みまくって1夜を過ごしたのでした。
(バンコクの日本大使館にもメールで問い合わせましたが、結局失くしたものは見つかりませんでした。)
『バンコクー駆け足1日観光』 につづく