行っチャオ!海外!

イタリア人夫との世界アッチコッチ旅行記 (アメーバブログから引越ました!)

画家達が愛したバルビゾン村&ヴィコンテ城

次に私達が訪れたのは、バルビゾン派 の画家達が集い、制作活動をしたバルビゾン村。

 20年前に一人でパリに来た時にも、この村にぜひとも来たい!と思ったんだけど、交通の便が悪く断念。

今回、私達は車で来ましたが、フォンティーヌ・ブロー城の近くで自転車をレンタルして訪れる事が可能だそうです。

 

ここには、ミレーやルソーが暮らした家も残っています。

ミレーの暮らした家。

               海外旅行☆猫もひとりで旅にでる

 ここは、個人が所有していて一般公開しています(1人 3ユーロ)。

ミレーのアトリエ。              

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 見学できるのは3部屋くらい。

オーナーさんは、画商のようで最近の画家の絵の販売をしています。

 

ルソーの暮らした家は、現在見学はできません。

     

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            ↑  左端の建物がルソーの暮らした家

 

 こちらは『ガンヌの宿屋』↓    

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 ここは、元々は宿屋ではなく、食品や生活に必要な物を売る商店だったそうなのですが、画家達が買い物にやって来たりしている内に、画家達に理解を示した店主が宿屋として画家達を受け入れるようになったのだとか。

 実は、先に行ったミレーの家の見学が、ちょっとがっかりだったので、私はこの宿屋も同じようなものなのじゃないかと思い、中に入らずに帰ろうとしたのですが、Fabcinoさんが「まぁ、僕が中を覗いて来るから待ちなさい。」と・・・。

そして、手招きする主人。

「結構、面白そうだよ」って言うので、私は気乗りがしなかったんだけど入ってみることに。入館料1人3ユーロ。

日本語のオーディオガイドはいくらだったっけかな・・・?

 

別に見なくても良いんだけどなぁ・・・と思いながらも、主人に促されてオーディオガイドを聞きながら見学を始めたのですが・・・ここ、意外と面白いです。

フランス絵画に多少興味がある人なら、楽しめると思います。

 

画家達は、昼間は外で制作活動をし、夜はお互いの絵を批評し合い、この宿屋で賑やかな共同生活を送っていたそうで・・・。

部屋の壁には、落書きが残され、箪笥や扉にはこんな作品が。

(家具などに描かれた絵は、家主の許可を得てお礼の気持ちで残したものだそうです。)

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この他にも、画家達が宿代が払えずに残して行った絵がたくさん展示されています。

 

 その中で目に留まった小ぶりの作品。

あ、これ、ミレーだるん♪

針仕事をする女性の絵なんですけど、ここでミレーのオリジナルにお目にかかれるとは・・・。

ミレーが、このガンヌの宿屋の娘さんに贈った絵だと説明がありました。

このガンヌの屋敷には、画家達が集った賑やかな時間と、宿主への親愛の情が今も感じられます。

 

村のメイン・ストリート

余談ですが、この通りのミレーの家の近くにあるパン屋さん、とっても美味しいです。

Fabcinoは、フランスで食べたパンの中では一番美味しかったと。

(イタリアの)パン屋の息子が言うのだから間違いないかと・・・。

 

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 この小さなバルビゾンの村に、画家達が何を求めて集まって来たかと言うと・・・

 村外れに広がるこのフォンティーヌブローの森。  

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バルビゾン派以前の画家達は、自分のアトリエの中で、宗教的な物・伝説、人物等を主に描いていたそうなのですが、徐々にそういったテーマから離れ、風景や労働する人々に目を向けるようになったのがバルビゾン派の始りで、バルビゾン派の画家達は画材を背負ってこの村の通りを歩き、美しい風景を求めて森に入って行ったんだそうです。

 

この村は美しい森のはずれに位置していて、好都合だったんですね。

それに、暖かくもてなしてくれる宿屋もあるし。

 

さて、バルビゾン村に別れを告げて、本日のホテルに向かいます。

今夜1泊するのは『Ibis styles melun 』。

この夜行く予定のヴィコンテ城に近いホテルという事で決めたのですが・・・おおお~っ。

安ホテルを泊まり歩いている私達にとっては、贅沢すぎる様なホテル♪

この料金でこの設備♪有難いな~きゃはっ

朝食付きダブル1室65ユーロ

                                          バスルームはシャワーのみ

  海外旅行☆猫もひとりで旅にでる  海外旅行☆猫もひとりで旅にでる

 朝食のビュッフェも普通に美味しい。

お隣がスーパーなので、食料買出しにも便利。

 

私達の本日のメイン・イベントは、ヴィコンテ城のキャンドルナイト

2000本のキャンドルの灯りが点されたお城へ、再び出発!

車で10分程の距離です。

ヴィコンテ城

(仏語/英語 ↑このサイトでチケットの事前購入ができます)

キャンドルナイト 入場料1人17ユーロ

 

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夜の11時にちょっと花火もあがります。

        お城の中。

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このお城の地下には牢獄があって、その牢獄の中には『鉄仮面の男』が・・・。

何でここに鉄仮面の男が???

後で、調べた所によると、レオナルド・デカプリオが1人2役をこなした映画『鉄仮面の男』は、このお城で撮影されたんだそうです。

内容的にとっても興味深くて面白い映画なので、フランス旅行の前に観るにはお勧めの映画です。

 

ヴィコンテ城は、あまりの美しさにルイ14世の嫉妬を買って城主が投獄されたと言われる程のお城。

ヴェルサイユ宮殿は、このお城をモデルにして建てられたのだとか。

 

 確かに、素晴らしいお城なんですけど・・・

「美人は3日で飽きる。お城も3つで飽きる」by Makicina

もう、お城はかなり見飽きちゃった私達。

 

しっか~し、フランスお城巡りはまだ続くのでありました・・・。

翌日は、豪華絢爛ベルサイユ宮殿へGo !!! がまん顔

 

※キャンドル・ナイトに行かれる方は、駐車場からの足元が真っ暗でちょっと怖いので、小さな懐中電灯を持って行かれると良いと思います。