春のイタリア旅行①☆オルヴィエート2泊3日
8日間の春のイタリア旅行から、戻ってきました。
お天気にも恵まれて、楽しい旅行になりました~♪
さて、私達の住む小さな町モンタニャーナから最初の目的地オルヴィエートへは
一番乗り換えの少ないルートで所要時間約4時間半。
オルヴィエートは、ローマから列車で1時間程の所にある丘の上の美しい街。
(写真はネットから拝借)
夕食の時間までにオルヴィエートに着きたいと思っていたんだけど、あと1時間くらいで
オルヴィエート駅に到着って所で、「急患が出たので20分停車します」との車内アナウンス。
乗客が具合が悪くなって救急車待ちです。
無事に急患が運ばれて行き「あと15分停車します」ってアナウンスがあって、列車が動くのを待っていたんだけど、待っても待っても動かない。
「どうなってんの??」
先を急ぎたい他の乗客は、ホームを右往左往しているんだけど、何のアナウンスもなく。
結局停車してから1時間半後に何もなかったかのように黙って列車は再出発。
乗り継ぎのある人は、本当に困ったんじゃないかと。
普段は、ベラベラとしゃべりまくっているイタリア人ですが、この人たち、肝心な時に肝心な事を言わない。そういう国民だと私は思ふ。
オルヴィエート駅にやっと到着した夜の9時には、丘の上にある街に登る為のロープウェイも既に終了していて、どうしたものかなぁ・・・。
今回の旅行は、イタリア人の主人が通りがかりの人達に色々確認してくれたので、本当に助かりました。
私一人で旅行していたら途方に暮れていたんじゃないかと。
たむろしていた高校生から「ロープウェイ乗り場の前からミニバスが出ていて、切符は駅の売店で買えるよ」って情報をもらい、無事にオルヴィエートの街に到着(チケット1人1.30€)。
バス停で時刻表を見れば人に聞かなくてもわかるだろう?って思います?
それがね~、イタリアはそんなに簡単な国ではないんだなぁ~。
バス停はあっても何の表示もないのがイタリアです。
オルヴィエートで2泊する小さなホテルは「Affittacamere Valentina」。
オーナー女性はイタリア人ですが、電話対応もチェックインも掃除も全部フィリピン人の女性がやってくれます。
ツイン1室朝食なしで58.5€。
オルヴィエートの中心にある「ポポロ宮」↓のすぐ裏側にあって立地条件は大変良いです。
バスルームが日本のユニットバスルーム並みに小さいけど、新しく改装されていて綺麗で十分に快適に過ごせます。
でも、私が次回オルヴィエートに泊まるなら、絶対ココ!このホテルに泊まりたい!「Hotel Virglio」この街の顔とも言えるドゥオーモの横に建っていて、外観も渋くて素敵だったし、宿泊料金もツイン朝食付きで85€~ 旅行者物価が若干高目なオルヴィエートでもお手頃料金だと思います。&宿泊者の評価も大変よろしい。
さて、お腹はペコペコなんだけど、到着時間が遅すぎて予定していたレストランには行けず、とにかく何か食べようとたまたま見つけたピッツェリアに入りました。
「Tavern engel keller」地元の人たちで夜中まで賑わっていたので、この町では割と人気のピッツェリアなのかな?
名前から察するにドイツビールを楽しめるピザ屋さん???
美味しかった前菜の生ハム↑
ここのピッツァ、大豆の粉で作られているそうで、私が普段食べているピッツァとはちょっと違います。
ちょっと生地が硬め。
健康志向のFabcinoさんは大変気に入ってましたけどね。
私もおいしく頂きましたけど、日本人好み・・・ではないかもしれない。
前菜×1/ ハーフワイン×1/コーク×1/ピッツァ×2 〆て38€。
夜のオルヴィエートをお散歩しま~す。
月夜のドゥオ―モ ↑
うん!美しいなァ!
翌日、今日は1日オルヴィエートでの観光です♪
オルヴィエートの地図↑
ツーリストインフォメーションはドゥ―モの前にあって、役立つ情報がもらえます。
私達は、観光地を周れるパスを購入 1人18€。
オルヴィエートの主要な観光地10か所を周れる観光パスで、有効期限来年の12月31日まで。
イタリアの歴史は、ローマ時代が強烈な存在感を放っていて、それ以前がかすんで見えにくいんだけど、このオルヴィエートではローマ時代以前のエトルリア時代(紀元前8世紀~紀元前1世紀)の歴史を感じる事ができます。
では、参りませう!観光スタート!!
【観光その1】オルヴィエートのドゥオーモ
イタリアで最も美しい3大ドゥオーモに数えられるんだそうです。
確かに!立派!本当~に美しいよね~♪
※内部は撮影禁止です。
【観光その2】地下の洞窟見学
ガイド(伊/英語)についてのグループ見学のみ。(開始時間 11時/12時15分/16時/17時15分)
オルヴィエートの丘は火山岩でできている為に、岩が柔らかく、この街の地下にはこんなにたくさんの洞窟が掘られているんだそうです↓。
ちょっと見にくいけど赤い点の所が全て洞窟。
洞窟は、生活の場ってわけではなくて、(建築資材として使われた?)岩や砂を採掘してできた洞窟なんだそうです。
で、できた地下の空洞でオリーブオイルを絞ったり↓、
食用の鳩を飼ったりしたんだそうです↓。
こちらのサイトが詳しく案内してくれていますので、興味があればどうぞ。
【観光その3】「Museo Emilio Greco」
イタリアを代表する彫刻家エミリオ・グレコの作品が見られる美術館。
ドゥオーモのドアを作ったり、かつてのローマオリンピックのメダルをデザインしたりした人だそうです。
【観光その4/5】
「Museo Archeologico Nazionale」と「Museo C.Faina」
この2つのミュージアムの展示品は似た様なものなんだけど、「Museo Archeologico Nazionale」は国の所有するコレクションを展示していて、「Museo C.Faina」は
イタリアのお金持ち貴族Faina氏↓この方の個人的コレクションを展示しています。
この2つのミュージアム、エトルリア時代の出土品がたくさん展示されていて、私、とっても楽しめました♪
オルヴィエートには、キリスト教の時代前の「Tempio del belvedere」と言う神殿があって、そこからの出土品がたくさん見られるんです。
キリスト教関係に、あまり興味のない私にはとっても新鮮でした、この2つの美術館。
こちらは、神殿からの出土品↓
こちらは、お墓からの出土品↓
「Museo Archeologico Nazionale」にはお墓からここに移動されたフレスコ画の部屋があって、係の人に声をかけて見せてもらうんですけど、当時の人たちの死後の世界観が分って大変興味深かったです。 フレスコ画の部屋の中は写真撮影禁止なので、うまく説明できないんですけどね。
こんな壁画がお墓には描かれていて↓
お墓の中は、こんな感じ↓なんだそうです。
このお墓に描かれていたのは死後の世界で、お墓に埋葬される本人が、カートに乗せられて死後の世界にやって来るのを、たくさんの使用人と、既に亡くなった親族達や神様が食事会の準備をして迎えるんですって。
死後の世界でも歓迎会かぁ・・・面白いな~
かつての神殿があった場所は、オルヴィエートの門の近く。
当時は、ここが神聖な場所だったんですね~。
「Tempio del belvedere」の遺跡↓
【観光その6】「Pozzo di san Patrizio」サン・パトリッツィオの井戸
1527年にローマから逃れてオルヴィエートに避難してきた法王の命令で作られた井戸。
地下62mまで掘られた井戸です。深いっ!井戸の底には今でも水が湧いてます。
水を汲みに降りる人と、汲み終えて地上に戻る人が会わない様に作られています。
上り下りが大変っ。
当時は、ロバも水を運ぶのに使われていたんだそうな。
【観光その7】
夕暮れ時を狙って『モーロの塔』に登りま~す。
ここからの眺めは素晴らしいっ!
オルヴィエートって、本当に『イタリアの美しき古都』って感じよね~
【観光その8】「Pozzo della Cava」
最後に、もう日も暮れて暗くなっちゃったのでこの日最後の観光です。
町中の一般的な家に見える入り口を入って↑、地下洞窟の見学です。
洞窟からの出土品の展示↑
ここの洞窟はワインセラーやお墓としても利用されていたんだそう。
これにて、オルヴィエートの観光終了。
見応えのある街だったなぁ~♪
この街は、革製品とか木工製品とか、手作りのお土産品が買える!って楽しみにしていたんだけど、ショッピング嫌いな主人と一緒ではなかなかお店を覗くこともできず・・・。
私は陶器好きなので、こんなお店に心惹かれましたけど、ちょっと好みとは違うかなァ
この日のレストランは「La Pergola」。
トリップアドバイザーでも人気だったし、イタリア旅行ではいつもお世話になっているこちらのサイトでも紹介されていたので、とっても楽しみにして来たんだけど・・・。
私達夫婦の感想は、そうねぇ・・・。
お料理は良い素材を使って丁寧に作られていて美味しいけど、感動とか驚きとか発見のあるレストランではなかったです。
とにかく、ベーシックなお料理でした。
スープ×1/パスタ×1/肉料理×2/デザート×1/ハーフワイン×1/グラスワイン×1/お水
これで〆て60€(日本円で約8400円)って言うのは食事の高いイタリアの中でも高すぎるんじゃないかと。う~ん・・・残念。
オルヴィエートは、ローマにも近いし、移動もそれ程難しくないので、ローマからフィレンツェに移動する途中に寄ってみると良いんじゃないかと思います。
街並みがとっても美しくて、街を歩いているだけでも楽しい♪
翌日は、「ラピュタのモデルになった街?!」って言われている『チヴィタ(Civita di Bagnoregio)』に移動です♪