春のイタリア旅行②☆死にゆく街チヴィタ
翌日、朝のバスでオルヴィエートからチヴィタを目指します!!
チヴィタは、車で行くしか移動方法がないのかと思っていたんだけど、色々調べていたらバスを乗り継いで行けるらしいってことが判明しました。
※チヴィタの正式名称は『Civita di Bagnoregio』。
『Civita』だけで検索すると、他の町が出てきます。
バスでOrvietoからチヴィタに一番近い町Bagnoregioまで移動。
オルヴィエートのツーリストインフォメーションでもらったバスの時刻表↓
※一番上の段がOrvietoからBagnoregioの出発時間と到着時間
二段目がBagnoregioからOrvietoの出発時間と到着時間
但し、このバスは通勤通学用なので、日曜日はバスは走っていないって案内の人が言ってました。
又[Solo piriodo scolatico]って書いてある便は、学校が休みの日(学生の休暇は長いです)は走ってないんだと思います。
乗り継ぎが必要な便もあるみたいなので、ご注意を。
私達は、早朝7時25分発の便に乗るために、オルヴィエートの門の前の広場に行ったんですけど、いったいどこから私達の乗るバスが出るのか分からない・・・。
7台くらいバスが停まっていて、乗客が乗り降りしているんだけど、バス停も乗り場の案内もないんですよ。
それで、出発前にひと休憩していた他のバスの運転手さんをつかまえて、どこから乗れるのか確認。
「その辺に来るよ、今朝はちょっと遅れてるけどね」
「バスのチケットは、バスの中で買うと片道1人7€で高いからたばこ屋で買って来なさい」って言われて、Fabcinoさんがあわててちょっと離れたたばこ屋さんでチケットを購入。
たばこ屋さんで買うと往復1人4.4€。
イタリアでは、バスのチケットはたばこ屋さんや売店で買うのが一般的です。
バスの運転手さんから買うと値段が高い事が多い。
それにしても、今回は値段が違い過ぎる。
本当に「その辺」に停まったバス↑ 『Bagnoregio』ってバスの額(?)に表示があります。
このバスはオルヴィエートの鉄道駅前を経由して、40分程でBagnoregioの街に到着。
ここからは、歩いて20分程でチヴィタに行けるし、ミニバスも出ています。
ミニバスは、バスが停まった所から20m程のガススタンドの近くから出ているんだけど、ここも何も表示とかないです。
20分程ミニバスを待って、運転手さんに行き先を確認して乗車。
チケットは、バスの運転手さんが売ってくれます。確か二人で1.5€払ったような・・・。
バスには[WWW.EPFTOURS.IT]って大きくかかれてました。
インターネットで確認してみたけど、時刻表とか乗り場案内とかそういった役に立つ情報は出て来ません。
このミニバスは通常、チヴィタの入り口である橋のたもとまで走っているんだけど、今は道がちょっと工事中で途中のでチヴィタが綺麗に見える高台の近くのパーキングでミニバスを下されました。
おおお~っ!!
ラピュタ~!! チヴィタ~!!
ココは、「天空の城 ラピュタ」のモデルになった場所ではないか?!って言われることもあるみたいですけど、宮崎駿監督はどこをモデルにしたとは明言していなくて、他にも色々とモデルになったのではないかって言われている場所があるみたいですね。
この孤立して少し寂しげな佇まい、このうち捨てられた感じ。
私の中では、ここが一番ラピュタにしっくり来るなぁ~。
でも、宿泊したB&Bのスタッフの方の話だと、このチヴィタが今の様に多少有名になったのはインターネットが普及してからの最近のことらしいです。B&Bのオーナーがインターネットに写真を掲載して、それから少しづつ新聞や雑誌の記事なんかに「忘れ去られた町」みたいに取り上げられるようになったそうで。
宮崎監督がラピュタを作った頃、既にこの町を日本人が知っていた・・・って言う可能性はあまり高くないんじゃないかと。
宮崎アニメオタクの私は思う訳です。
さて、長~い橋を渡って街に入ります♪
結構急な坂道で、荷物を引きずり、よいしょよいしょと登ります。
小さな町は、中世の頃の建物がそのまま残っていて、まるで町自体が骨董品みたい♪
この町、風雨による浸食でこんな陸の孤島のような姿になったんですけど、浸食がこのまま進めば将来的には無くなってしまう可能性もあるらしく、また、あまりに生活するには不便な為、人が住まなくなって「死にゆく町」って呼ばれていたそうです。
でも今は、観光地として復活し、ここに別荘を買うリッチなアメリカ人のおかげで、不動産価格も急上昇なんですってよ。
結構立派な教会↓
※昔はこの街も栄えていたんですね。
観光する所なんてないんだけど、このチヴィタにもオルビエートで見た様な洞窟があります。イタリアの昔の映画[ピノキオ]では、撮影にここが使われたんだとか。
入場料ひとり1€
昼食を、教会の横のレストラン「Bastoni Arianna」で頂きます。
本当は、トリップアドバイザーで好評価のもう1軒のレストランに行ってみたかったんだけどこの日は残念ながらお休み。
でも、私達が食べたこのレストランも雰囲気も良いし、お料理も美味しかった♪
この辺りの生ハムは、イノシシに近い種類のブタ肉を使うんだそうで、私が食べなれている生ハムとはちょっと違う。味がちょっと濃厚かな。
とっても美味しい♪
黒トリュフとキノコのパスタ。※トリュフはよ~く探さないと見えない
それでも、うっまい!この至福の香!幸せ♪
前菜×1/パスタ×2/ハーフワイン/水とパン 〆て34€。
大変満足のいく昼食でした。
チヴィタからの眺め。
地形が結構ダイナミック。この時期はイタリアも梅や桜が咲きます。
本日1泊するのは、「Civita B&B」
この建物↓チヴィタの教会前の広場に建ってます。
お部屋はこんな感じ。ツイン1泊朝食付き75€ 空室状況はこちらをクリック♪
狭くて古めかしいけど、イタリア人さえあまり住まないイタリアの取り残された田舎町に来た!!!って感じがして、私は大変気に入りました。
もっと、お洒落で気の利いた感じの宿泊先がお好みなら、こちらと こちら。←通年営業しているかどうかはちょっと不明。
現在、この町の住人は15人だそうで、「夜は人の数より猫の数の方が多いのよ」と、ホテルの女性が笑ってました。
チヴィタの猫ちゃん達↓皆半ノラです。猫好きおばさん(イタリアではガッターラと言う)が餌をあげてるみたい。可愛い仔が多いね~♪
夕暮れ前に再び坂を下りて橋を渡り、チヴィタの展望台へ。
夕暮れのチヴィタ・・・
私、ここ、かなり好きかも~♪
夕食をホテルで頂きます。
観光客は昼間しか来ないので、夜はレストランなんて開いてないんです。
私達2人の宿泊客の為に、B&Bがレストランを開けてくれています。
スタッフの女性は、本当に親切で暖かくもてなしてくれました。
またまた前菜に生ハムとブルスケッタ。
またまたキノコのパスタと主人がオーダーした肉料理。
イタリアのキノコ美味しい~♪大好き。
前菜×1/ パスタ×1/ 肉料理×1/野菜×1/ワイン×1 〆て38€。
ごちそうさまでした。
ここのBBは、夜はスタッフも自分の住む町に帰ってしまうので、この夜はこの建物に私達2人だけ。
外には猫しかいない。
本当に静かすぎる程静かな夜でした。
翌朝、目覚めて、窓の外を見ると霧が立ち込めてい真っ白。
早朝6時にB&Bを出て、ローマへ移動です。
チヴィタの町の門を出て10mもしないで振り返ったそこには、もうチヴィタの町はありませんでした。
濃い霧に包まれて幻の様に消えてしまった。
あぁ、私のラピュタ、さようなら。
こんな早朝では当然チヴィタからのミニバスも無く、Bagnoregioの町まで20分かけて歩きます。
これ↓ミニバスの時刻表(Civita→Bagnoregio)
6時35分のオルヴィエート行きのバスに乗車。
一旦オルヴィエートに戻って7時30分の列車でローマに到着。1人16€。
さて、昼には友人達と合流してヴァチカン見学です。