春のイタリア旅行⑥ポルト・ベネーレとチンクェ・テッレ パート1
翌日。
ホステルで朝食を頂きます。
って言っても、自由にカプチーノや紅茶を飲んで、軽いお菓子みたいなものを食べるだけですが、イタリアの安ホテルの朝食って大体こんな感じです。
本日は、ちょっと曇り空でカラフルなポルト・ベネーレの町もちょっとくすんで見えます。
この町もチンクェ・テッレの村々と一緒にユネスコの世界遺産に登録されているんですね。
うん、確かに小さいけど美しい町だわぁ~♪
町の入り口にあるツーリストインフォメーション↓
背の高い家が海岸線に塀の様に立っていて、城壁の様な役割も果たしていたんだそうです。
いち、に、さん、し、ご、ろく・・・7階建て??
エレベーターなんかないだろうから、生活するの大変だろうなァ・・・ここの家。
この町の一番高い所には、城跡らしきものがあって、朽ちた城壁が所々に残っています。
では、まずは海辺に佇むサン・ピエトロ教会に向かいます↑。
中に入らせてもらいましたが、私はこういう素朴な教会の雰囲気は大変好きですね。
良い教会だなぁ・・・。
この教会の建つ海岸線は、バイロンの詩にも出てくるそうで、
風光明媚な海岸線が続いています。
この先にチンクェ・テッレの村々が点点と並んでいるんです。
坂道を登って、町の一番高い所に見える城跡に登ってみましたが、残念ながら閉まってました。
よく確認しなかったんだけど、土日とか観光客の多い日しか開いてないみたい。
町のメインストリートには、お土産屋さんもありますけど、あまり観光地!!!って感じでもないですね。
生活に必要なお店も多くて、のどかな雰囲気。
夏は、観光客でごった返すのかもしれないですけど、3月中旬はまだシーズンオフで静か。
さっきまで、海で漁をしていた船が港に戻って来て、早速お客さんが魚を買ってました。新鮮な魚が手に入って良いなぁ~♪
散策中に、釣りをしている人に「何か釣れますか~」って聞いてみたんだけど、
「もう、一時間になるけど何も釣れない」んだそうです。
オラータ(タイの仲間)なんかが釣れるらしいです。
本当は、このポルト・ベネーレから船で次の目的地『チンクェ・テッレ』に移動したかったんだけど、この時期、まだ観光用の船は運行していません。
3月の最終週あたりから運行みたいです。
なので、私達は再びバスでラ・スぺツィアの駅に戻ります。
バスの便は結構多くて、朝は5時半から夜の22時近くまで、時間帯にもよりますが大体30分に1本の間隔で走っているみたいです。
ポルト・ベネーレ、私は大変気に入りました。
チンクェ・テッレに行かれる方は、ぜひ、寄ってみて下さい。
大きな鉄道駅のあるラ・スぺツィアの街には、イタリアの戦艦が停泊している大きな港があります。
チンクェ・テッレの玄関口にあって観光の拠点には便利な街なので、ここに宿泊する人も多いとは思うんだけど、あんまり魅力的な街・・・ではないです(個人的感想)。
この街に宿泊して、世界遺産に登録されている「チンクェ・テッレとポルト・ベネーレ」を観光するのなら、ここのホテル「Affittacamere Lunamar」が便利かと。
駅前で移動に便利だし、宿泊料金もお手頃、宿泊者の評価も高い。
ラ・スぺツィアの駅のインフォメーションで、チンクェ・テッレを走る鉄道の時刻表をゲット。この時刻表を確認しながら、5つの村を周ります。
チンクェ(5つの)テッレ(土地)は、海岸線に並ぶ5つの村を含むエリアの事なんだけど、
ここは、長い間陸からの道がなく、海からしか入れなかった為に、独自の雰囲気を今も残しているんです。
色鮮やかな家が、斜面にひしめき合って立つ可愛い村々はイタリア人にも人気です。
友人のご両親は50数年前のハネムーンにチンクェ・テッレを選んだんだとか。
昔行ったアマルフィ海岸の「ポジターノ」にちょっと似てますけど、ポジターノの方が街が大きい。
《La spezia から チンクェ・テッレ方面行き》
《逆路線 La spezia行き》
※2014年2月9日から2014年4月19日までの時刻表。
ダイヤ改正があってもそんなに大きくは変わらないと思いますが、参考程度にお役立て下さい。
チンクェ・テッレの海岸線は、国立公園になっていてトレッキングコースがたくさんあるので、私達も歩く予定で来たんですけど、インフォメーションで「現在、全面通行止めです」って言われて・・・。あたた・・・何で??
大雨の後の土砂崩れで、一番人気の「愛の小道」が塞がってしまったんですって。
ちょっと調べてみたら、2012年から閉鎖してるらしいです。
再開通する気、あるんだろうか??
「Makicina、ちゃんと下調べしないとダメでしょ」と、Fabcinoさんからのダメだし。文句言うなら、観光名所を2年も放ってあるイタリア観光局に言ってくれ。
一部のトレッキングコースは、勝手に歩いてる人も多かったです。
ひとまず、チンクェ・テッレの村その①『リオマッジョーレ(Riomaggiore)』に到着。
まずは、駅からのトンネルを抜けて、村のメインロードの坂を上ります。
こんな教会↓と、とっても小さな要塞の跡?みたいなものがあります。
いや~、坂の多い村だわね~。
ひゃ~・・・上り坂がきつい~。私はこの村に住むのは無理だわぁ・・・。
船着き場の辺りが、この村の中心です。
チンクェ・テッレの村々では、道に停まっているのは車じゃなくてボート。
こんな景色は、チンクェ・テッレらしい~♪
本当なら、この村からお隣の『マナローナ(Manarola)』までを、愛の小道を30分くらい歩いて移動する予定だったんだけど、前述の如く通行止めなので、列車で移動。
チンクェ・テッレの村その②『マナローナ(Manarola)』に到着。
まずは、メインストリートの坂を登って教会へ。
教会の前からは、逆光で村の写真がうまく撮れていませんが、こんな感じです。
船着き場から、展望の良い場所まで坂道を登ります。
そして、チンクェ・テッレの村その③『コルニリア(Corniglia)』へ移動。
この村は、唯一船では行けない高台に立っていて、駅からは長い階段を上ります。
・・・やっと登りきれた・・・・
村に入ってすぐに「panoramico(展望)」のサインのある山道を発見。
「ねェ、ここ、登ってみようよ」
「登れるの??」
「ちょっとだけね、ちょっとだけ登ってみよう。」
絶景をみる為なら、私、嫌いな坂道も頑張って登りますのよ。
なんたって、この『コルニリア』は、村より高い所に登らないと全体像が見えないですからね。
フーフー言いながら、足場の悪い山道を登り、「コルニリア」の村が見える所までやってきました。
まぁ、絶景・・・とは言い難いけど、十分満足。
途中、マナローナの村までの海岸線が綺麗に見えました。
遠くに見えるマナローナの村↓
村の中は、他の村とはやっぱりちょっと雰囲気が違います。
若干落ち着いた雰囲気?
坂道ばかりのチンクェテッレ観光、残す村はあと2つ。
長くなりそうなので、つづきは次回。