トスカーナへの小旅行☆1泊2日 【後編】
さて、昨日の記事の続きです。
真っ暗になってから本日のレストランにやっと到着。
トリップアドバイザーで評判の良かった「 Il Celliere a Castagnol i 」と言うレストラン。
オフシーズンだからなのだと思うんですけど、メニューは25€のセットメニュー2種類のみ。
私が選んだのは、リコッタとホウレンソウとトマトの前菜
ちょっと変わったお麩みたいな食感のパスタ(写真)
ローストポークと野菜のメインディッシュ(写真)
あと、写真を撮り忘れちゃったんだけど、とっても美味しかったチーズケーキ。
これにお水とパンとワインで1人25€は大変満足度の高い内容です。
身近な食材をちょっと気の利いた料理に仕上げているのはさすが人気店♪。
料理人のセンスを感じさせるお料理でした。
お味も雰囲気もサービスもお値段も・・・バランスの取れた満足度の高いレストランだったので、この辺りを旅する人にはおススメしたい所ですが、残念ながら観光客が立ち寄りそうにないとっても辺鄙な所にあります。
さてさて、やっとこの日の宿泊先【Castello di Tornano】に到着。
周りには何もない林の中の、本当~に淋しい所にポツンと立つお城。
お城って呼ぶには小さすぎるし、とっても簡素な造り。
※写真は翌日撮影
それは、事前に知っていたし、イタリアのお城ってフランスやドイツのお城みたいにエレガントではない事も重々承知だったので良いのですが、「お城に泊まれるっ♡」なんて甘い考えは持ってはいけなかった・・・。
私達の部屋は「カテリーナ・メディチの部屋」って名前だったんだけど、多分、このカテリーナ・メディチさんはあの有名なメディチ家のお姫様ではなくて、名前が同じだけのお城の小間使いさんだったんだと思います・・・。
確かに、お部屋の説明に「独立した部屋」って書いてあったよね~・・・。
なるほど、こういう事かぁ・・・。
どう見たって使用人の部屋じゃ~んっ!!
お部屋の中はこんな感じ。
古いし、備え付けのドライヤーはすっごく残念な感じに壊れたままだし、暖炉も暖房もあるけどとっても寒いし・・・。
あはは~、やっぱり簡単にお姫様気分が味わえるなんて甘いこと想像してはいけないわぁ~。
それなりのを出さないとお姫様にはなれないどころか、お城の中にも入れてもらえません。
宿泊客も私達二人だけだったので、 インドかパキスタン出身らしき男性が一人で全部お世話してくれましたが、朝食もとっても質素。
いや~、残念。
チェックアウトの時にお城の中を少し見学させてもらいました。
イタリアのお金持ちご夫婦が、土台しか残っていなかったお城を買い上げて再建して住んでいたんだそうです。
今は亡くなった両親からこのお城を相続した子供達が宿泊施設としてオープンしているんですって。
お城の中のお部屋は、それなりに趣ありましたけど、この立地&このお粗末な設備はとにかく残念。
今回は選択を思いっきり間違っちゃったなぁ~。
でも、主人は結構気に入ったみたいだから良しとしよう。
さて、気を取り直して旅行2日目のドライブ。
お天気もまずまず。本日は2つの村を巡ります。
トスカーナの村 ⑥ Radicofani
Radicofaniの村に近づくと景色も若干荒々しく変わってきました。
丘の上に建つのが、中世の時代この渓谷を見張っていたRadicofaniのお城 ↑。
まずは、Radicofaniの村をお散歩。
(村を見下ろすお城 ↓)
あら、まっ、可愛いっ。
特に何の情報も持たずに訪れた小さな村ですが、期待していなかったから尚更(?)テンションが上がります。
写真では、色合いとか違ってしまって、この村の本当の可愛さが伝わらないんですけど・・・。
石の壁が、中世の時代にタイムトリップさせてくれる様な趣のある小さな村
イタリアの歴史映画にそのまま出てきそうっ
さて、可愛い村のお散歩を20分程楽しんで、とにかくお城が気になって仕方ないうちの主人。
「あのお城に登ろう!歩ける?」
「(冗談じゃない)無理、無理、無理」
「Che pigra ! (この怠け者って感じ?)
って訳で車でお城へ移動します。
歩いたら結構きつい距離なんじゃないかしら。
入場料・・・確か一人5€だったかな?を払ってお城の見学。
お城の中の部屋には、このお城からの出土品が少し展示されています。
お城の見張り台からの眺め。
このRadicofaniの村までは、シエナからだと120km程の距離。
バスを乗り継いで2時間半位かかるみたいです。(Chiusiで要乗り換え)
【時刻表検索】
バスを使って自力で行くなら、1泊しないと難しいかもしれないですね・・・。
この村も昔は巡礼路だったので、小さな村でも宿泊施設はあるみたいです。
村の中で宿泊するなら→「La Casa Del Viandante 」
イタリアの小さな村が好きな人なら、きっとこの村の雰囲気も気に入るんじゃないかと思います。
さて、最後は私が一番楽しみにしていた村。
トスカーナの村 ⑦ Pienza
このPienza(ピエンツァ)の村は、教皇ピウス2世の生まれ故郷で、教皇の命を受けたフィレンツェの名のある建築家が理想のルネッサンス期の村につくり変える!というプロジェクトに挑んでできた村なんだそうです。
世界遺産にも登録されています。
村の大聖堂↓
メインストリート↓
想像していたより小さな村で、20分もあれば歩いて周れます。
観光客の姿もまばら。
か~なり期待して来たんだけど・・・
正直な感想→教皇様の肝いりで作られた理想的な村にしては・・・普通じゃない?。
お土産屋さんやレストランなんかもそれ程多くはないです。
この↓革製品のお店、とっても味があって素敵でした。
でも、このPienzaの村にはため息が出るような特別な場所があるんです。
この道の先の ↑
こんなテラスの様な城壁↑からは・・・
「これぞ、トスカーナ!!!」
と言える美しい景色が見られるんです。
美しいっ!!
今回、2日間かけてオルチャ渓谷をドライブしましたけど、やっぱり一番美しかったのはココからの眺めだった気がします。
世界遺産!とは言っても小さな村なので、それ程みるものもないですけど、陽の光で変化するこの美しい景色を一日ゆっくりと楽しんでみたいっ
私は次回、このトスカーナの景色を再び楽しみに来るなら、夏の終わりにこのホテル「Piccolo Hotel La Valle 」に泊まりた~い!
ホテルからこの美しい景色が楽しめるなんて、なんて贅沢なんだろう。
ピエンツァからシエナまでは移動距離57km、バスで1時間20分程。
112番のバスが走っているみたいです。
このバスは、美しいオルチャ渓谷を抜けて、シエナに向かうので車窓からの眺めも十分に楽しめるはず。
【時刻表検索】
イタリアの自然の美しさを改めて感じた1泊2日の旅でした。
それでは、皆様も楽しいご旅行を。
Ciao~