④スロバキアの首都ブラティスラヴァからウィーンへ
翌日、本当はウィーンに向かう予定だったんですけど、主人が「折角だからもう一か国行ってみる?」って言うので、ちょっとだけ大回りしてスロバキアの首都ブラティスラヴァに寄り道。
昔は「チェコスロバキア」って国だったんだけど、チェコと分離してスロバキアとして独立した国です。
主人のものすごく適当な説明によると、怖いボス(ロシア)によって無理やり結婚させられていたカップルが、ボスの失脚と同時に離婚しちゃった・・・みたいな感じなんですって。
かつてはひとつの国だったそうなので、ブラティスラヴァもチェコの首都プラハの様に優美で可愛い町なのかと勝手にちょっとだけ期待して来てみたのですが・・・。
橋を渡って旧市街地に入ります。
旧市街地の丘の上に建つお城 ↓ 橋の反対側が旧市街地 ↓
旧市街地の中央広場。
他の首都だったら、この広場には有名ブランドのお店が軒を連ねる所ですが、ここでは一等地には日本も含めて大使館の入った建物が建ってました。
日本の国旗が風にたなびく大使館 ↓ その2軒隣り↓はスウェーデン
ここは、なんだろう?
後で調べてみたら『旧市庁舎』だそうです。
中に入ってみましょう。
丁度ツアー客のご一行と一緒になってしまいました。
この中庭↑みたいな所しか見学する所はないみたいなので、門を出て広場に戻ります。
旧市街地から見えるお城 ↓
『ミハエル門』
塔の下が門になっているんです。
ちょっとお土産屋さんを覗いてみたりしたんだけど、物価は概ね他の東欧並です。
個人的な感想ですが、ヨーロッパにはたくさんありそうな普通の町です。
何かスロバキアの文化を感じさせるようなものはないかと探してみましたが、
唯一見かけたのはこちら ↓
可愛い子供達の入った籠を民族衣装を着て回す男性。
スロバキアについては、なにひとつ知識のない私ですが、唯一知っていたのが「吸血鬼伝説」のひとつとして語り継がれている『バートリ伯爵夫人 』のお話。
その舞台となった『チェイテ城』は、このブラティスラヴァから車で1時間ちょっとの距離。
怖い物見たさで行って見たい気もしますが・・・。
30分位で観光も切り上げて、最終目的地ウィーンに向かいます。
やっと今回の旅行の一番の目的地であるウィーンに到着♪
昔から一度は来てみたい!って思っていたウィーン!ヤッター!ついに来れたっ!
まずは、本日のホテルにチェックイン。
ウィーンは、さすがにホテルも駐車料金も料金お高目。
駐車料金だけで1泊25€くらい。
今回のホテルは、質より料金!+専用駐車場 !って割り切って予約した質素なホテル。『Hotel korotan』
朝食付きでツイン1室50€はウィーンでは格安です。Booking.comの特別割引料金
さすがに、お部屋もかなり味気なかったけど、まぁよい。貧乏旅行ですから。
お部屋は広々としていて、朝食も十分な内容だったし、不自由はなかったです。
翌日の記事で書きますが、近くのレストランが手ごろで美味しくて良かった♪
ウィーンの中心からは路面電車で15分くらい。路面電車の駅からは徒歩5分程です。
ウィーンでは2泊しましたが、美術館で時間を十分にとりたいので大急ぎで観光スタート。
路面電車で『美術史美術館』に向かいます。
入館料1人14€
ここの美術館は、オーストリア版ルーブル美術館みたいな感じです。
規模はルーブルに比べればかなり小さいですけど。
階段の壁画は、クリムトです。
クリムトの絵は、ヨーロッパの名だたる美術館でも数点しかお目にかかれないので、
今回の旅行の一番の楽しみだったんです。
でも、ちょっと遠くてよく見えないですね。
一部拡大。
この美術館で見られるクリムトの作品は、この壁画だけです。
おっ、ラファエロ様 ↑
有名な『バベルの塔』 ↑
絵画のセクションでは、ルーベンスの絵が結構多かったかなぁ。
絵画だけじゃなくて、ギリシャやエジプト等の歴史的に貴重な色んな出土品のセクションもあります。
閉館時間まで1時間しかなくて、大急ぎで周ったのでこの美術館を出てからショックなことに気付きました。
あ~、またフェルメールの作品を見落としてしまったぁ・・・。
1点だけあったはずなのに・・・。
フェルメールの絵は、作品数自体が少ないのでなかなかお目にかかれる機会がないのにっ。
ぐわぁっかり・・・。
『美術史美術館』を後にして、徒歩でホーフブルク宮殿を通過。
写真↓は宮殿内の世界一美しい図書館と誉れ高い『オーストリア国立図書館』。
私達が向かったのは、とっても楽しみにしていたウィーンのカフェ♪
ウィーンでは老舗のひとつに数えられる有名店『DEMEL』です。
夕方5時を過ぎてますけど、店の中に入るとお客さんでギュウギュウ。席がない。
美味しそうなケーキの並ぶショーケースを眺めて、
それぞれにお好みのケーキを選んで席に着き、ケーキの番号を伝えて注文。
コーヒーとケーキ 二人前で 18.80€。
主人は、ザルツブルクのホテル・ザッハーのカフェでも食べたオーストリアを代表するケーキ『ザッハ・トルテ』を注文。
この『DEMEL』は、ホテル・ザッハーとかつてはザッハ・トルテのレシピの使用権で裁判もあったりして、ホテル・ザッハーと肩を並べると言われるザッハ・トルテを楽しみに来たんです。
味を比べてみたんだけど、私達夫婦の判定は・・・ホテル・ザッハーのの圧勝。
私の選んだもうひとつのケーキ(写真左側)も特別感はなかったです。
何より、忙しすぎるのか店員さんのサ―ビスも全然丁寧じゃないし。
テーブルは食べ終わったお客さんのお皿とかそのまま状態。
このカフェは有名なだけで、行く価値はもうない様に思われます。残念。
次に訪れたのは『シュテファン大聖堂』。
大変立派な大聖堂。
周りに可愛い出店が色々出ていて覗いて歩くのが楽しいです♪
さて、時計の針はもう6時を回っていますが、この時期のウィーンは10時位まで明るいので、もう少し観光を!
メトロを乗り継いで「Praterstern」と言う駅で下車。
たまたま降り立った駅ですが、そこには世界で最も有名な(?)観覧車がっ!
「あっ!これ!第三の男の観覧車!」
有名なプラーターの大観覧車 ↓
残念ながら主人は映画『第三の男』を知らないらしいので、全くなんのことやら分からないご様子。
私はあの映画も好きなので、偶然見れてラッキーだわぁ♪
この観覧車からは、ウィーンの町のパノラマも楽しめるそうです。
私達の目的地は、この観覧車から更に徒歩10分程の観光客もそれ程来ない場所。
『Kunst Haus Wien』 クンストハウス。
オーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー が手掛けた建築物。
何の変哲もない古びた下町のアパートも、芸術家の手にかかればほらこの通り↓
面白~い♪
才能のある人の感性って本当にすごいよね~っ
この建物、美術館にもなっているそうなので、フンデルトヴァッサーに興味があれば、ぜひ!
この方の作品は、歩いて5分程の所にもうひとつあるんです。
こちら↓
フンデルトヴァッサーは、オーストリア内の他の場所でも色々作品を残しているみたいですね。
私、ここに来るまで名前さえ知らなかったんだけど、他の作品もみてみたいっ♡
路面電車「Hetzgasse」と言う駅が近くにあります。
確か路面電車の1番線だったか・・・2番線だったか・・・。
曖昧な情報で申し訳ないんですけど、どっちかです。
さて、今夜の夕食は下調べを十分にしていなかったので、『地球の歩き方』に出ていた「Tischdruck」と言うレストランへ。
夕食時なのに席もガラガラだったから、ちょっと嫌な予感がしたんだけど・・・。
グーラシュ(グヤーシュとも言うみたい) ↑ ↑ と言う中東欧辺りの名物煮込み料理の専門店です。
う~ん・・・どう表現したらいいんだろう
料理した人の気持ちがあんまりこもってない可も無ければ不可もないお料理。
スープ×2 サラダ×1 グーラシュ×2 ミネラルウォーター 〆て45€。
お値段も含めて満足度は低めでした。
「君は何を参考にこのレストランを選んだの?」と、Fabcinoさんからはクレームが。
「日本で有名なガイドブックです」
「なるほどね~、納得。ちゃんとリサーチしないとダメでしょ?それに、これ、ハンガリー料理だし」
「オーストリアでハンガリー料理食べなくてもいいんじゃない?」
ごめ~ん、Fabcinoさん。
私も出発前に安くて美味しいオーストリア料理が食べれるレストランを探してトリップアドバイザーとか色々チェックしたんだけど、
「これだ!」ってレストランをウィーンでは見つけられなかったのよ~・・・。
日本のガイドブックに出ていて、日本語メニューのあるお店に美味しいお店は少ないよね・・・。申し訳ない。
私の個人的な感想ですが、オーストリアはスイーツはレベルが高くて美味しいけど、
料理は・・・あんまりね・・・全般的にあまり期待できない感じ?
私達夫婦の好みではなかったです。
代表的な料理がこれですから。画像はネットから拝借↓
「ヴィーナー・シュニッツェル」
平たいトンカツです。
いくら有名とは言っても、私はあまり食べたいって気にはなれないかなぁ。
ちなみに、このお料理はもともとイタリアのミラノから伝わったものだそうです。
さて、翌日は宮殿を見学して、クリムトとエゴン・シーレの作品を観て周りま~す。