⑤ウィーン☆1日観光
さて、ウィーン2日目。
ウィーン郊外にあるシェーンブルン宮殿に向かいます。
ここは、ウィーンの中心部から20分ほど離れていますが、メトロで簡単に行くことができます。
かの有名な女帝マリア・テレジアや、その娘マリーアントワネット、そして美しい王妃として今も人気の高いエリザベート王妃もここで暮らした歴史ある宮殿です。
部屋の数だけでも1441室!!
以前、世界ふしぎ発見!でみたんですけど、この宮殿の一部は賃貸住宅としても使われているんですってよ。
2LDKの部屋の1か月の賃貸料が5万円弱!!でも、公務員の方限定なんだそうです。
興味のある方は、こちら をクリック
見事な庭も広い、広い!!
これを全部見て周ったら、私はここだけの観光でバテてしまいそうだったので、宮殿のみの見学『グランドツアー』のチケット1人約16€を購入。
チケットはもっと手短に見学するツアーや、庭も含めて見学するツアー等何種類かあります。
日本語のオーディオガイドを聞きながらの見学です。
ツアーは、混雑を避ける為、15分毎位に区切られていて、開始時間はチケットに表記されています。
写真撮影はできません。
ヨーロッパの宮殿はどこも似た様な感じで、既にフランスのベルサイユ宮殿等を見た後では、この宮殿も正直言って大きいばかりで特に印象深い・・・とは言えないのですが、オーディオガイドで紹介されるこの宮殿で暮らした歴史上の人物達のドラマチックなお話がなかなか興味深い。
特にエリザベート王妃のプライベートな話が面白いっ。
写真は、国王フランツ・ヨーゼフと王妃エリザベート↓
当時の肖像画は、かなりひいき目に描かれていたそうですが、エリザベートの美しさは今も語り継がれています。
美しき王妃エリザベートは今でも人気が高く、過去に私も日本で開催された「エリザベート展」なるものに行った事があるんですけど、展示されたエリザベートのドレスのウエストの細さにびっくりしたものです。
ウェスト50cmですってよ!
彼女は自分の美しさを十分に理解していて、美貌を保つことに余念がなく、毎日の運動や厳しい食事制限をし、長く美しい髪の手入れに1日3時間もかけていたのだとか。
また、国の為に毎日朝の5時から仕事机に向かい、贅沢を嫌った国王フランツとは対照的に、公務や子育てには関心を示さず、大変な浪費家だったんですって。
大変ドラマチックな人生を歩んだエリザベート王妃の結婚までのいきさつは、まさにシンデレラストーリー
当時まだ独身だった23歳の国王フランツ・ヨーゼフには何人かの花嫁候補がおりまして、その一人が、フランツの従妹にあたりエリザベートの姉であったヘレーネでした。
フランツとヘレーネのお見合い当日、たまたま姉の付き添いでその場に居た妹エリザベート。
そのエリザベートをすっかり気に入ってしまった国王フランツは、自分に大きな影響力を持つ母親の猛反対を押し切ってエリザベートを王妃として迎えたのでした。
ここで話が終わるのなら、誰もが羨むシンデレラストーリーですが、現実の世界では「めでたし、めでたし」とは行かないもの。
何の前触れもなく「王妃になれ」と言われた15歳の少女は泣いてこの結婚を嫌がったそうですが、周りに説得されて王宮に入ります。
しかし、そこで待っていたのは慣れない窮屈な王宮での暮らしと、自分の全てを監視してコントロールしようとする姑でした。
しかも夫であるヨーゼフは母親に頭が上がらない。
嫁姑戦争勃発。
エリザベートは、もともとが自由を好み、気性の激しい性格だったそうで、ヒステリーを起こし反発的になり、精神的にも身体的にも病んでしまいます。
医師の勧めもあってウィーンを離れ、お世話の者達と色々な場所で療養生活を送る様になり、ほとんどウィーンには戻る事がありませんでした。
そんなエリザベートを国王フランツは心から愛し、療養先の彼女にたくさんの手紙を書き送り、時間ができれば会いに行ったんだそうです。
彼女は、60歳の時に療養先のスイスでイタリア人によって暗殺されてしまいます。
後年彼女は結婚についてこう記していたそうです。
「結婚とは本当に酷いものです。」
エリザベートも夫を嫌っていたわけではなかった様ですが、莫大な富と絶大な権力を持ち、自分をこよなく愛する夫は、彼女を幸せにはできなかった様です。
現実はおとぎ話の様にシンプルではないんですね・・・。
さて、再びウィーン市内に戻り、『ベルヴェデーレ宮殿』へ。
ここは美しいバロック様式の宮殿としても有名ですが、オーストリアで2番目に大きな美術館でもあるんです。
ウィーンに来てここを外すわけにはいきません。
なんせ、30年来本物を見てみたいと思っていた絵がココにあるんですから!
写真撮影は禁止なので、画像はネットから拝借。
有名過ぎる程有名なクリムトの『接吻』です。
世界最大のクリムトコレクション!と聞いていたので、大変期待して来ましたけど、
クリムトの作品が20点くらい?思ってたより少ない。
他に、エゴン・シーレの作品も20数点?見られます。
数を数えた訳ではないのでかなりアバウトな情報ですが。
もちろん、他にも色々見られますが、クリムト目当てで行ったのであまり記憶にありません。美術館のみの見学で1人14€。
歩き疲れちゃったし、お腹も空いたので、再びオーストリアのカフェで小休憩。
私が楽しみにしていた有名な『Cafe Central』で一服。
このカフェ、歴史を感じる外観も大変素敵です。
もちろん、お店の中も素敵♪
ショーケースに並ぶケーキが宝石の様♪美しい~♡
この写真は、ショーケースの一部です。何種類のケーキがあったんだろう?
多分20種類くらいかな?
どのケーキにしようか?全部食べた~いっ!!無理っ!選べないっ!!!
と、迷っていたら店員さんが「私のおススメはこれよ♡」って教えてくれたので、
迷わずそのケーキをお願いしました。
こちらが、店員さんのおススメ。
ケーキはおひとつ4.5€くらい。
あぁ、なんて繊細で芸術的なお味・・・。
日本のスイーツもかなりレベルが高いし、フランスで食べたケーキも美味しかったけど、私の今までの人生の中でこのケーキは多分ナンバーワンです。
こんな雰囲気の素敵なカフェで頂いたら、美味しさも倍増です。
スイーツ以外にも軽い食事もできるみたい。
他のメニューも食べてみたかったなぁ♡
ウィーンに来たなら、絶対行くべきっ!熱烈おススメ
この『Cafe Central』に隣接して小さなアーケードがあって、お店が何軒か並んでいるのですが、このアーケード内のお店はなかなかセンスが良さそうでした。
食料品のお店がほとんどですけど、お土産選びに困ったらちょっと寄ってみても良いんじゃないかと。
ウィーンは、お土産品とか雑貨とか色々センスの良いお店が多いに違いない!
と楽しみにして来たんだけど・・・。
私が見たお土産品って言ったら、クリムトの絵柄をプリントした傘とかコーヒーカップとかそんな感じ?
シューウィンドゥに飾られたマネキンが着ている洋服も今一つ垢抜けなかったし・・・
期待した程お洒落な街ではなかったです(個人的感想)。
長年憧れていた町ですが、期待し過ぎちゃったのかな?
同じオーストリアの中でも、ちょっと前に行ったザルツブルグの町の方が私は好きですね。
ここでしか出会えない絵画のコレクションはもちろん素晴らしかったですし、クラッシック音楽の好きな人にはすごく特別な街なんでしょうけど。
さて、では、次の美術館に移動。
『レオポルド美術館』
ここのエゴン・シーレ・コレクションは世界最大なんだそうです。
自画像
エゴン・シーレの恋人ヴァリー
「あ、これ、チェスキー・クルムロフだ!」
以前行ったチェコの美しい小さな村の絵、本物が見れて嬉しいなぁ。
エゴン・シーレの作品を堪能させて頂きました。
ここにもクリムトの作品が数点。
これ、とっても小さな絵で作者の名前を確認しないと誰の絵か分からないんだけど・・・
これもクリムトですって。
日本で現像に出した時に仕上がって来るような、一般的な写真サイズ。
この本当に小さな画面にこの細かすぎる程の描写はすごいんじゃないかと・・・。
まるで本物の写真みたい。
私達は残念ながら時間が無くて行ってませんが、「セセッション」にはクリムトの大作『ベートーヴェン・フリース』があるそうです。
さて、本日の夕食は宿泊したホテルのフロントさんに教えてもらったレストラン。
ホテルから徒歩5分くらい。
『Heidenkummer 』
このレストラン、値段も手ごろで美味しい♪
以上のメニューにグラスワインとお水で〆て2人で31.5€。
街の中心からトラムで15分位ですけど(地図はリンクをご参照ください)、レストラン選びに困ったら行ってみても良いのではないかと。
手頃な値段で美味しいオーストリア料理を楽しめます。
席数も割と多くて、ウェーターさんも英語で色々説明してくれて親切でした。
今夜は、最後の夜なので食事の後に再びウィーンの町をお散歩。
ウィーンの街を流れるドナウ川。
あまりロマンチックな感じではないなぁ。
からくり時計かと思って10人ほどの観光客(私達を含む)が9時を待ったのに、何も起こらなくてみんなでがっかりした立派な時計。
夜遅くまで観光客で賑わっていた大通り。
ウィーンの夜の治安は比較的良さそう。
夜の大聖堂
かの有名な『ウィーン国立歌劇場』
この『ウィーン国立歌劇場』のすぐ後ろに建つオーストリアを代表する「ホテル・ザッハー」とそのカフェ↓。
ここのカフェのザッハ・トルテはオーストリアに来たなら1度は食べないと!
なんせ老舗中の老舗ですから。
(ザルツブルグで「ホテル・ザッハーのザッハ・トルテを食べた時の記事はこちら )
一生に一度は『ホテル・ザッハー 』の様なホテルに宿泊してみたいよねぇ~。
ツイン1室450€~ ?!Booking.comの特別割引料金 。
は~・・・私には夢のまた夢だわぁ。
クラッシック音楽の聖地(?)『ウィーン国際歌劇場』の真後ろに建っているので、夜のコンサートにも安心して行けるし、主だった美術館にも歩いて行ける近さだし、どこへ行くにも交通の便が大変良ろしいです。
ホテル・ザッハーは無理でも、ウィーンに宿泊するならこのホテルの周辺がホテル選びにはベストです。
この辺りでお手頃な宿泊料金のホテルを探すなら『オーストリア トレンド ホテル アストリア ウィーン 』↑このホテルが良いんじゃないかなぁ。
ツイン1室100€~。宿泊者の評判も良いです。
さて、翌日は寄り道しながらイタリアに戻ります。