旅行記⑦デン・ハーグとデルフト散策
さて、次の朝。
「私、美術館に言って来るから寝てて良いよ」と、夫を残してホテルを出ようとしたのですが・・・。
「待って~。僕も行くから・・・」と主人。
この日の午前中は、デン・ハーグ観光のメイン『マウリッツハイス美術館』を見学する予定なんです。
主人は全然興味ないと思っていたんですけど・・・。
そうか、予習で見せた映画『真珠の耳飾りの少女』の影響で行く気のになったのかも。
そう、『マウリッツハイス美術館』はフェルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』が見られる美術館なのです。
建築物としても美しいと誉れ高い『マウリッツハイス美術館』。
入場料1人14€。
展示している作品の数はそれ程多くはないのですが、
フェルメールの作品2点は必見!
この有名な作品。オークションで落札された時には酷く汚れていて落札価格はたったの1万円だったんですってっ!
何度も修復を重ねて今の瑞々しい姿を取り戻したそうです。
現在の価値は推定100億円以上だそうで・・・。
名画の価値って本当~に分からないものですよね。
フェルメールのもう1点のデルフトの町を描いた作品も大変美しい作品でした。
他にもレンブラントの作品が十数点あって、オランダ絵画に興味のある人は楽しい美術館です。
絵画にさして興味のない主人もフェルメールとレンブラントの名前は覚えたみたい。
美術館の隣のビネンホフ。
美しい建物ですが、これ、オランダの行政の中心となる建物なんです。
教会かと思っていたこの真ん中の建物は国会議事堂↓。
デン・ハーグは、画家を志す前にゴッホが画商として働いていた場所でもあるんです。
この町で画家になる事を決めて絵の指導などを受けています。
ゴッホに所縁の場所を散策してみようと思ったのですが、ツーリストインフォメーションで尋ねても情報がないと言われて諦めました。
事前にネットで調べておけば良かったなぁ。
デン・ハーグの観光にあまり興味が無かった私達は、宿泊ホテルの前を走るトラム1番でデルフトの町へ。トラムの1日券7€。ツーリストインフォメーションでも買えます。
このデルフトの町はデン・ハーグからトラムで20分程。
フェルメールの暮らした町として有名です。
この町も運河が美しい♪
早速デルフト観光!の前にちょっと腹ごしらえ。
旧教会の近くの『michel』でブランチです。
このお店はフレンチスタイルのサンドイッチ等が気軽に楽しめます。
さすがフレンチ!主人の頼んだサラダには野菜とチーズと木苺みたいな物が・・・。
私のスープのトッピングはモヤシです。食材の組み合わせが新しいわぁ。
パンも美味しいしおススメ 場所は旧教会の入口の反対側の通り。
このカフェの横に建つ『旧教会』を見学。
木しか写真に写ってませんが、上から見ると美しい教会です。
この教会にはフェルメールのお墓があるそうですが…
あ、ココです。
でも、この墓石は近年作られたものなんですって。
フェルメールが43歳でこの世を去った頃破産寸前だったそうで(死後結局妻は破産)立派な埋葬はされていなかったんでしょうね。
名作を残した画家で幸せな一生を送れた人なんているのかしら?
今では1つの作品が100億円以上ですよ…報われないなぁって思っちゃうのは凡人の発想ですね。
デルフトの町の中心広場。
ヨーロッパの町はどこも町の中央広場がとても美しい♪
フェルメールの生れた家はこの広場の辺りのはずなんだけど・・・。詳しくは調べていません。
「あの塔 ↑ に登りましょう」
「ええっ!階段登るの?僕は君を担いで登れないよ」
ヘタレで体力もない私ですが、この塔には絶対登ると決めて来たんです。
なんせ、ミーハーですから。
旅行の予習で見た映画『真珠の耳飾りの少女』の冒頭で、この塔から撮ったと思われる美しい広場が映し出されるんですけど、あの景色を私は見たいっ。
映画は映像がなかなか美しくて、スカーレット・ヨハンソン演じる主人公は完全なフィクションですが、フェルメールに興味がある人には楽しめる映画だと思います。ちょっと退屈な映画だけど。
新教会+旧教会の見学料3.5€と塔に登る料金3.5€を払って、階段を上ります。
人がひとり通れる程度の細い螺旋階段をグルグルグルグルひたすら登ります。
途中、降りて来た人と離合するのが大変っ。太った人は離合できないかも。
閉所恐怖症で高所恐怖症の人は登れないんじゃないかしら。
この階段いつまで続くの? き、きついっ…。
だけど、登って見る景色の美しい事♪
ちょっと腰が引けてますけどね。高い所、苦手なんで。
この美しい建物はデルフトの市庁舎です。 ↑
デルフトに来たら、いや、オランダに来たら登るべきっ。おススメ。
螺旋階段をグルグル降りて教会を見学。
オランダ王家の祖「オラニエ公ウィリアム1世」の霊廟。
デルフトの町は『デルフト焼き』の陶器で有名なんです。
陶器好きの私としては、ここで記念になるデルフト焼きのタイルかお皿を買って帰りたい!
デルフト焼きの工房では陶器の絵付け等の体験や、工場見学もできるそうです。
お土産屋さんを色々覗いてみるけど、やっぱり手書きの作品は高いっ!
デルフトの広場の入口に素敵なアンティークのお店があって、古いデルフトタイルをたくさん売っていましたが、やっぱり高い!私のへそくりじゃ何も買えな~い。
結局、デルフトでは楽しみにしていたデルフト焼きの陶器は買えませんでした。
残念~。
再びトラムの1番でデン・ハーグに戻ります。
デン・ハーグには戻りましたが、宿泊しているホテルを通り過ぎ、そのままトラムでデン・ハーグのビーチへ。
おおおっ!ビーチ!広~い♪
写真で見ると砂漠みたい。
遊歩道も広い
もう、夜の8時を過ぎてますが、ビーチで泳いでる人もいます。
夕日が美しい~。
小さな女の子がお父さんが呼ぶのも完全無視で遊んでいた姿↑がなんとも可愛らしかったです。
この日は、再びハーリングと魚のフライ等を夕食に頂き、ホテルに戻りました。
あ~、歩き疲れて毎日クタクタです。
翌日は、最終目的地アムステルダムに向かいます。
つづく