行っチャオ!海外!

イタリア人夫との世界アッチコッチ旅行記 (アメーバブログから引越ました!)

南イタリアの町⑩『マテーラ』

いよいよ私達のプーリャ州の旅行も大詰め!
私が一番楽しみにしていた『マテーラ』観光です。

こんな↓岩をくり抜いて造った洞窟住居(単数形サッソ/複数形サッシ)で有名なマテーラの町。

f:id:makicina:20170315160754j:plain


その歴史は古く、8世紀頃からギリシャイスラム勢力に迫害されたキリスト教の修道士等が移り住んでこの洞窟住居で暮らし始めたんだそうです。
マテーラの町は一時期は州都として栄え、都市として発展しますが、1806年に州都がポテンツァに移動すると財力のある人達は新しい州都に移り、この町のバランスは崩れ衰退の一途を辿ります。

 

                  f:id:makicina:20170315160847j:plain

 

                    f:id:makicina:20170315160925j:plain

          ※この写真は宿泊したサッソのオーナーの二コラさんから頂きました。

 

住居不足の為に貧しい人々は下水道の整備もない洞窟に暮らし始め、その床では家畜が寝ていると言う劣悪な環境は伝染病などの深刻な問題も引き起こし、あまりに不衛生で劣悪な環境から「イタリアの恥」「イタリアの悪夢」とも呼ばれたマテーラの町。
1954年に住民を他の住環境の整った場所に強制移住させ、一時は無人の廃墟となっていました。

近年、その歴史的価値が見直され開発が進み、南イタリアを代表する観光地に生まれ変わったマテーラの町。

f:id:makicina:20170315161045j:plain

うわ~…これは一見の価値があるんじゃない?

 

展望台から洞窟住居(サッシ)を一望すると、町の迫力にちょっと圧倒されます。
同じイタリアでも、訪れる場所によって随分と違うものですね。

f:id:makicina:20170315161126j:plain

f:id:makicina:20170315161151j:plain


ちょっと雰囲気的にはトルコのカッパドキアにも似てますが。
あそこも素晴らしい洞窟住居が見られる場所です。

 

今回の旅行で私が一番時間をかけて探したのが、洞窟住居を利用したサッソ(単数形)/サッシ(複数形)と呼ばれる宿泊施設。
ミーハーな私は、以前何かの雑誌で見たこのサッソでの滞在を夢見ていたんです。

Sextantio Le Grotte Della Civita

f:id:makicina:20170315161256j:plain


素敵過ぎる~💛映画の中の世界みたいだ~♪
でもこの部屋1泊600€だなんて別世界の話の様だ~・・・( ;∀;)。

お手頃の部屋なら1泊250€位~宿泊できます。

お願い!私の夢を叶えて!!!って主人に頼んでみたけど当然即却下。
だよね~・・・(;´Д`)

 

 

もうちょっとお手頃で素敵なサッシなら、ここも良さそう♡
Corte San Pietro』1泊130€

f:id:makicina:20170315161357j:plain

だけど、主人の財布の紐はガチガチに硬かった…(;´Д`)

 

100€以内でホテルを探せとの指令を受けて、一体何時間ホテル探しの為にPCの前で時間を費やしたんでしょうね、私。
頭が痛くなるくらいBooking.comのサイトでホテルを検索して見つけたサッソがこちら。

 

Inmedio』1泊朝食付85€~

サッソで宿泊できて、この値段じゃあまり期待しちゃいけないんだろうな・・・って思っていたんだけど、このサッソが十分すぎる位素敵!私のテンションはガガガンッと上がりました♡

f:id:makicina:20170315161454j:plain

 
 4人で宿泊できるこのアパートメントは部屋もとっても広くて古さとお洒落な雰囲気がミックスして本当に良い感じ♪

 キッチンにはエスプレッソマシーンもあるし、必要なものは全て揃ってます。
古いサッソをリノベーションしたばかりで、バスルーム等も綺麗。

                    f:id:makicina:20170315161531j:plain

部屋も素敵なんだけど、オーナーの二コラさんが本当に親切な方で頼りになるんです。
私達は駐車場が見つからなかったらどうしよう・・・ってそれを一番心配していたんだけど、事前に路駐できる通りを教えてくれて、そこまで私達を迎えに来てくれました。
列車やバスでの到着なら駅まで来てくれるそうです。
このサッソは駅にも300m位と近い上に観光にも便利なロケーションなんです。
これで1泊75€はコストパフォーマンス高すぎる!
なんて素敵なサッソを選んだんだろう・・・偉いぞ私!自我自賛。

 

二コラさんが「朝食はあの展望の良いカフェで食べてね※イタリア式の簡単な朝食込」とちょっとマテーラの町を案内してくれて大まかな観光ルートを頭に入れたら、早速マテーラの散策開始。


         マテーラのドゥオーモ↓

                    f:id:makicina:20170315161654j:plain

決して美しい訳ではない家がひしめき合う景観はなぜかとっても味わい深い。

 

                  f:id:makicina:20170315161814j:plain

        
        
この町メル・ギブソン監督の『パッション』って映画のロケ地にもなっているんです。
本当に独特の雰囲気があって、どっぷりと日本とかけ離れた世界に浸れます。

 

私達はマテーラに2泊したんですが・・・この夜から私の体調が悪くなり・・・。
あぁ・・・ガリポリで自分で調理して生で食べたあの大きなエビか・・・いや、あのイカか・・・はたまたあの牡蠣か・・・。
とにかくひどい目にあいました。


折角のマテーラの滞在はずっと部屋で苦しみながら寝ている羽目に・・・。
主人は何の問題もなかったのが不幸中の幸い。
心置きなく大好きなジョギングに出て主人なりに観光を楽しんだみたいです。

 

ずっと部屋で寝て過ごした2日後。
なんとかチェック・アウトしてマテーラの町を歩くんだけど2日間水しか飲めなかったので、貧血が悪化して真っ青な顔でフラフラの私。


楽しみにしていた洞窟教会もこの写真を1枚撮るのが精いっぱい。

     f:id:makicina:20170315162003j:plain


レストランで長年一度食べてみたいと思っていた「ブッラータ(Burrata)」と言うチーズも見るだけでギブアップ。一口も咽を通らず・・・。

f:id:makicina:20170315162052j:plain


前回のサントリーニ島旅行では病院に行く羽目になったけど、再び旅行中に体調不良で死にそうな思いをしました。
今回は、なんとか病院のお世話にはならずに済んだけど、折角のマテーラ滞在が~・・・(´;ω;`)。
楽しみにしていた南イタリアの料理が~・・・(;´Д`)。

全然楽しめない。

 

気を取り直してこちらがマテーラの地図↓

f:id:makicina:20170315162425j:plain

駅/駐車できる通り/宿泊したアパートメント/大聖堂/洞窟教会に印をしました。
青くカコった辺りが散策が楽しいエリア。

時間があって体調が良ければもっと色んな所を歩いて周りたかった・・・。

 

綺麗好きの主人は、過去の「イタリアの悪夢」時代のマテーラの印象が強すぎてこの町はあまりお気に召さなかった様ですが、私はこの町かなり好きだなぁ♪

体調を万全にしてまた来たい!

 

【マテーラへの行き方】

バーリから列車で1時間半。
近隣の都市からのバスも走ってます。
長距離バスがローマ(1日約5便、所要時間6時間~6時間半)/シエナ(夜行バス1便、所要時間8時間11分)/フィレンツェ(夜行バス1便、所要時間9時間半)等の主要都市からも出ています。バス会社『Marozzi』 ※バスのスケジュールが簡単に検索できます。

 

次はビエステの町をご案内・・・したい所ですが体調も天候も悪くて、案内にはならないかも。
ひとまずつづく。