行っチャオ!海外!

イタリア人夫との世界アッチコッチ旅行記 (アメーバブログから引越ました!)

ペルー旅行記④ナスカ観光

ボンジョールノ♪
さて、翌日。
昨晩は、セスナに酔ってあまりの気分の悪さにホテルの部屋で夕食も食べずにダウンした私ですが、今朝はすっきり気分よく目覚めました。
本日は、14時30分のアレキパ行きの長距離バスで再び移動するので、のんびりもしていられません。
寝ている主人を部屋に残し、開いてる旅行会社はないものかとナスカの大通りを歩きます。

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ナスカの地上絵↑を象った椅子が点々と設置されていて可愛い。

ナスカの大通りは、もっとサビれた感じを勝手に想像していたんだけど、ちょっと良さ気なカフェなんかもあって、お土産屋さんも何軒かあります。
でも、朝の9時前ではどこも閉まってる~・・・早すぎたかなぁ?。
ですが、やっぱり居た!早朝から旅行者を待ってるツアーの客引きのおじさん♪

ちょっと話を聞いて、ナスカの町外れにある「カワチ遺跡(Kahuachi)遺跡」への2時間位のツアーと、「カンタヨック水路遺跡/パレドネス遺跡/ナスカの地上絵1つだけ」を周るツアーの簡単な説明と料金を確認。「主人と相談して後で電話します」と言う事で一旦ホテルに戻りました。

 

今回私達がナスカで1泊したのは「dm オテレス ナスカ」(旧ナスカ・ラインホテル)と言うホテル。
結構大きくて立派なホテルです。↓ホテルの入口

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今ペルーは一応冬なのでプールで泳ぐ人は居ないけど、夏はプールがあると良いよね~♪

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冬でも日中は半袖でもオッケーなくらいなので、真夏はさぞかし暑いのでは?

お部屋はシンプルだけど、清潔で気持ちよく宿泊できます。

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バスルームはバスタブ付き。

多分、海外からの団体ツアー客の多いホテルなんじゃないかな?
豪華じゃないけどとっても良いホテル。
このホテル、ナスカの地上絵の保護に尽力した「マリア・ライへ」女史に縁のあるホテルなんですって。

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ドイツ人のマリア・ライへ女史は、アメリカ人考古学者の助手としてナスカの地上絵の地図作成を始め、地上絵の研究と保護に一生を捧げた方です。


未だに「何の目的でナスカの地上絵は描かれたのか?」その謎も解けませんが、マリア・ライへ女史は天体を映した天体観測台だったとの説を唱えていたそうです。
このホテルでは、ナスカの地上絵のプラネタリウム・ショーを見る事もできます※有料。

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マリア・ライへ女史が暮らしたホテルの1室↑見学もできます。
多分、晩年をここで妹さんと過ごしたんじゃないかと・・・。

 

朝食をとるテーブルも、庭の緑が見えて素敵♪

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ビュッフェスタイルの朝食も美味しかったです。
ツイン1室朝食付き 48€(Booking.comの特別料金)。
長距離バスのターミナルにも徒歩3分程で大変ロケーションも良いです。おススメ!

 

さて、朝食を食べながら主人と今日のスケジュールを相談。
結局、「カワチ遺跡(Kahuachi)遺跡」と、「カンタヨック水路遺跡/パレドネス遺跡/ナスカの地上絵1つだけ」説明を受けた2つのツアーどっちも行くことに。
二人で300ソル。※遺跡の入場料等は含まれません。
日本円で1万円位。今考えればちょっと高かったなぁ・・・。

 

ホテルにツアーのお迎えと言ってやって来たのはドライバー兼ガイドのジェフリー。
私達2人だけのプライベート・ツアーでした。

まずは、ガタゴトと道なき道を走って「カワチ遺跡」へ。

何の前情報も無く来てしまったので、全然分からないんですけど、これは一体何ですか?

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ジェフリーの説明によると、この辺りにはこんな遺跡が埋まった小高い丘が沢山あるのだとか。

この場所は、ナスカ文明にとって大変神聖な場所で、宗教的な神殿だったのではないかと。
日干し煉瓦で作られたピラミッド型の建造物で、1980年から発掘が始まったそうです。
遺跡の中には入れないので、遠巻きにみるだけです。

行く価値があったのかどうかはちょっと微妙。

 

そして、次に訪れたのは「パレドネス遺跡」。
ついに待望のインカ時代の遺跡にやって来ましたが・・・。

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日干し煉瓦で作られたこの遺跡は、正直全然迫力も感じられません。
ジェフリーの説明によると、ここは交通の要所で日本で言えば関所みたいな感じだった様ですね。
インカ帝国の役人と兵士がここを通過する人達から通行税を徴収していたそうで、税金が払えないと殺されたと。

この記事を書くのにこの遺跡の事をちょっと調べてみたら「飛脚の宿」って話が主流ですが?まぁ、色んな説があると言う事で・・・。

 この遺跡も周りをぐるりと1周して見学終了。

行く価値があったのかどうかは、これもかなり微妙。

 

さて、次はナスカの地上絵の一つを丘の上から見ることができる場所。
でもその前に・・・ジェフリーから問題です。
「この穴↓は一体何でしょう?」

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写真には2つの穴だけ写っていますが、周りを見渡すとたくさんあるんです、こんな穴が。
ん~・・・考えても答えは出ないので、ジェフリーの答えを聞きましょう。
ナスカ時代のお墓です」
正確には、墓泥棒に荒らされた後のナスカ時代のお墓です。
ナスカは大変陶器作りに優れていたそうで、墓泥棒はまずは副葬品の陶器狙いでお墓を荒らしたそうですが、次に金銀が狙われ、最後は遺体を包んだ布が高く売れる様になったのでテキスタイルが盗まれたのだとか。

 

では、ちょっと丘を登ってみましょうか。
タラリーン♪

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すぐ近くに見るナスカの地上絵です!
なんで、何千年もこの地上絵が消えないのか・・・と言うと、ジェフリーの説明はこうです。
ナスカの土には石灰が含まれていて、湿った空気がこの石灰質の土をセメントの様に固めるので、地上絵は薄いセメントでコーティングされた様な状態なんだとか。
しかも、雨の降らない気候ですから、こうやって当時のままの姿が見られるんだそうです。

地上絵にさして興味を示さなかったFabcinoさんも本物を前にして「やっぱり、見ておくべきだね~♪」と大満足。良かった、良かった♡

ナスカの地上絵はセスナ機から見るだけじゃなくて、地上からも見るとその大きさや造りが見れて興味深いです。

 

さて、最後は「カンタヨック水路遺跡」に行きます♪
1年通してほとんど雨の降らないナスカでは、水の確保は生命線。
ナスカ時代の人達は、20kmも離れた山から水を引くために地下に水路を作ったんですって。
ただ、水路を引いただけだと途中で蒸発して干上がってしまいますからね、地下を通さないといけない。
でも、定期的なメンテナンスをしないと、途中で詰まってしまう可能性もあります。
それで、水路の上にはこんな井戸が点々と作られたんです。

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この渦巻状の井戸は、歩いて水が流れる水路の底まで降りられる様になっているんです。
水路は、人1人が這いつくばればなんとか通れる大きさなんです。
水量の減る乾季にメンテナンスの人が入って水路を綺麗にする必要があって、今でもそれは続いているんですって。

安心の耐震構造で、1,500年以上前から現在まで、ナスカで暮らす人達の生活を支えています。
※現在の生活用水は地下からくみ上げてるそうですが、ここの水は主に農業用水として使用されているそうです。

すごくない?ナスカ時代の遺跡が今もちゃんと活躍しているなんて!
いやぁ、なんて賢いんだろう、ナスカ人。やっぱり宇宙人から知恵をもらっていたんじゃないかしら・・・。


これにて、本日の観光終了!
あまり期待していなかったんだけど、結構興味深い話が聞けて楽しかった♪
さて、ナスカを出発する前に昼食を食べるとしましょうか。

ガイドのジェフリーおススメのレストランは、宿泊したホテルにも結構近い場所でした。

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「Limon & Sazon」。

私は、このレストランで「セビーチェ」26ソルに再挑戦!

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写真では、玉ねぎしか見えませんけども。
このセビーチェ、ソースをお好きにかけて下さいと。ほう、ほう(^^)

主人は、言葉が分からなくて何が何だか分からないけど、とにかく魚料理を頼んだそうですが。
写真撮り忘れちゃったんだけど、黄色い美味しいソースがたっぷりかかった1品でした。
ひと口食べて・・・
主人「いや、これ肉だ、僕食べれない」と。←この人ベジタリアン
それで、私も食べてみて
私「いや、これはツナか何かの魚でしょ?」
主人「いや、肉だ」「魚だ」と、もめまして・・・。
ウェートレスさんを呼んで何度も確認すると「魚です」と。
スペイン語ですけどね。ぺスカードとかなんとかそんな単語を言われました。
言葉が分からないと、色々大変です。

このレストラン、ちょっとお高目ですけど美味しいです。おススメ。
主人は、ココのセビーチェがペルーで食べた中では一番美味しかったと。

では、再び「Cruz del sur」のバスに乗ってアレキパに移動です。
ナスカを14時30分に出て、23時30分アレキパ着 115ソル 9時間のドライブです。

つづく