ペルー旅行記⑥コルカ渓谷トレッキング・ツアー1泊2日
ボンジョールノ♪
さて、翌日。
アレキパからコルカ渓谷への1泊2日トレッキング・ツアーに出発です。
この「コルカ渓谷のツアー」は・・・日帰り60ソル/1泊2日の普通のツアー75ソル/1泊2日のトレッキングツアー110ソルの3タイプあるみたいです。
※コルカ渓谷の入場料1人70ソルは別途必要
早朝真っ暗な中、宿泊したホテルにガイドさんが迎えに来てくれて、ツアーのバンに乗り込みます。
同じツアーの人達は全部で10人位かな?主人を含めて男性2人とおばちゃんの私を除いて皆若い女の子です。
このツアーでは、標高4,910mの展望台にも立ち寄るそうなので、とにかく高山病が怖くてしかたない私は予防薬を飲んでおきました。
随分車を走らせた所で朝食の為に小さな村のレストランで小休憩。
お茶/コカ茶/コーヒー等とパンにジャムとバターの軽い朝食を頂きます。
そして、再びバンに乗り込みコンドルの舞う「Mirador de Cruz del Cóndor(ミラドール・デ・クルス・デル・コンドル)」へ向かいます。
ペルーでは、コンドルが気軽にたくさん見られるのかと思っていたんだけど、そうそうお目にかかれるものではないみたいですね。
なんでも、この渓谷でも上昇気流が発生する早朝の限られた時間帯にしかその姿は見られないそうです。
「この場所では運が良ければ20数羽見られる日もあるけど、運が悪ければ全く見れない日もあります」とガイドさん。
アレキパから5時間近くもかけてやって来て、一羽も見れなかったら本当にがっかりよね・・・。
「では、1時間後に車に戻って下さい」と言われ、渓谷の展望台へ。
展望台は結構広くて、お土産を売る地元の人達もたくさん居ました。
主人は、「僕、あの端っこまで行ってくる」と、坂道を降りてちょっと遠くの展望台へ行ってしまいました。
私はと言うと、坂を降りたらまた登らないといけませんからね。極力坂は避けたいのでツアーのバンに近い所で待つ事に。
さて、お目当てのコンドルですが・・・全然居ません。
既に、100人以上の人達が今か今かとコンドルの現れるのを待っているんだけど・・・。
20分位静かな渓谷を眺め・・・ひょっとして、今日は駄目なの?と、諦めかけた頃。
遠くに黒い点が。
主人が歩いて行った端っこの展望台の辺りから1羽、2羽とコンドルの姿がっ!
その日の気流によるのかな?なぜか、端っこの展望台の方だけにコンドルが集まっています。
「どうしたものか?これは場所を移動するべき?」迷っている暇も無いので、私もコンドルに近付こうと急いで坂を下りました。
望遠レンズマックスで必死に撮ったコンドル↓
肉眼ではそれ程大きくは見えないんでけどね。
「神の使い」と崇められるコンドルの舞う姿を見れて大満足!
ツアー・バスに戻る時間になったので、後ろ髪を引かれながら車に乗り込みました。
あ~・・・コンドルまだ飛んでるのに~・・・。
さて、次にやって来たのはトレッキングのスターティングポイント。
小さな売店で、水やスナック等を買い込んで歩き始めます。
・・・ですが・・・私は1人ミュールに乗って出発。※別料金
結構きついトレッキングだと言う話なので、最初から白旗立てちゃいました。
無理して歩いて死ぬ思いするのは嫌ですから。
こんな渓谷の崖を、ジグザグと一番下まで降りて1泊するみたいです。
ミュールの背に揺られて坂道を降りて行くんだけど、これが楽に見えて全然楽じゃないんです。
体がガックンガックン揺れる揺れる・・・。必死につかまっているだけでも大変。
写真撮影を楽しむどころじゃない。
やっと、渓谷の底までやって来ました。
ここから、少し登って小さなホテルで昼食。
キヌアの入ったスープ↓
アルパカのお肉の炒め物↓
美味しい~っ 特に、この端っこにひと切れだけ乗ったアボカドの美味しいこと!
ココにはアボカドの木があって、木からもいできたばかりのアボカドがとにかくオイスィー!!
お腹も空いていたので完食。
一休憩して、再び歩き始めます。アップダウンが結構あって「こんな所ミュールに登れるの?」ってびっくりしちゃう様な急な坂道も登ります。
そして、夕暮れ時にやっと渓谷の底にある宿泊ホテルに到着。
ココは、道路も無い場所なので、こうして崖を上り下りしてしか辿り着けないオアシスなんです。
お部屋はこんな感じ↓
うわっ!ここに1泊するの?と、ちょっとひるんでしまいそうになった部屋の中↓。
部屋には水洗トイレと水のシャワーがついてます※追加料金必要
電気はないので、持参のヘッド・ライトを使用。
↑ココに共同トイレとシャワーがあって、夕食もここで食べます。
夕食は、スープとパスタ。あまり美味しい食事では無かったですけども。
この夜から、主人の具合がちょっと悪くなり・・・どうもお腹を壊したみたい。
大丈夫なのかな?
翌日、歩く人は朝3時に集合して崖を登り始めました。
私は、登る自信なんて全くないので今日もミュールのお世話になります。
この日は、ミュール組がちょっと増えて3人に。
ミュールって、父親がロバで母親が馬のミックスで、遺伝の関係で1代限りなんですって。
私達ミュール組は6時に出発。
ミュールがちょっと足を踏み外せば、一緒に谷底に落ちちゃいそうな細い道を、ミュールの鞍に必死にしがみ付いて登って行きます。
半分位登った所で、石にポツンとひとりで座る主人を発見。
「大丈夫?」と、声をかけると。
「あまり良くはないね、まぁ、なんとか登るよ」と返事が。
あららら!あの主人が弱音を吐いた!これはかなり具合が悪いに違いない。
だけど、ミュール組はどんどん主人を残して坂を登って行きます。
2時間位でミュールは渓谷の崖を登り切ったんですが・・・。
具合の悪いうちの主人、大丈夫なんだろうか?ガイドさんがちゃんと面倒をみてはくれるんだけど…。
しばらくして、グループの一番後ろを登って来る主人の姿がっ!
きつそうに坂を登って来たFabcino↑
食べる物にも気を付けて、歯磨きにもミネラル・ウォーターを使っていたけど、やっぱりお腹壊しちゃったね。
朝ご飯抜きでのトレッキングだったので、それもきつかったみたいで、持っていたバナナやオレンジを食べたら少し具合もよくなったそうです。
展望台でちょっと休憩。
地元のおじさんがなんかいい感じ↓
そこから、バンに乗り込んで朝食を食べる為に小さなレストランへ。
簡単な朝食を食べて、休憩したら主人もだいぶ元気を取り戻しました。
次は、温泉に向かいます。こんな↓川沿いの温泉です。※別料金
私達は、温泉には入らずに木陰でのんびり。
1時間位この温泉のある川辺でまったり過ごしました。
この後、しばらく車を走らせて小さな村のビュッフェでランチタイム※別料金
結構豪華で種類の多いビュッフェでしたが、私はちょっと胸がムカムカする感じがして昼食は辞退。
レストランのロビーでちょっと休ませてもらうことに・・・。
そして、車はどんどん標高の高い場所へと登って行きます。
途中、アルパカやリャマが放牧されている草原を通過。
到着したのは、標高4,910mの展望台。遠くに雪をいただいた山々が見えます。
アレキパの町からも見えたチャチャニ山6,075m。
他にも美しい山々が見渡せるんですが、なんせ空気が薄い。
飛行機を除いて、私が今まで生きてきて一番標高の高い未体験ゾーンですね。
空気が薄いからと言って、息苦しいとか突然何かが大きく変わる訳ではないんですが、なんか頭がモヤモヤっとする感じがするのは気のせい?
「標高の高い所では深呼吸をするべし」と言う高山病予防の心得を思い出し、鼻から息を吸って口から出す・・・を繰り返す事に集中して、景色の美しさを堪能する余裕もありません。
一方主人は・・・知らない内にアルパカの人形ゲット
「見て!見て!20ソル!可愛いでしょ?」!ちゃっかり買物を楽しんでいました。
そして、最後にコルカ渓谷の絶景を堪能♪
ちょっと写真では分かりませんが、棚田がとっ~ても美しいんです。
この景色は必見!
夕方には、アレキパの町に到着。
ツアー会社の前で車を降ろされ、歩いてホテルへ戻りました。
このツアー約3,300円で2日間も楽しめるなかなかお得なツアーです。
※ツアー料金に含まれてない諸々を含めると5,000円位になりますけど。
個人的には、トレッキング無しの75ソルのツアーで十分かな。
おススメ♪
翌日は、チチカカ湖に向かいます♪
つづく