行っチャオ!海外!

イタリア人夫との世界アッチコッチ旅行記 (アメーバブログから引越ました!)

南イタリア旅行記⑥サンティアゴ巡礼路を行く その1

ル・ピュイのサンティアゴ巡礼路を1人で歩き始めた主人。

一方私は、独りでフランスでハンドルを握って運転です。
町の中を抜けるまでがドキドキですね。
「落ち着け!落ち着け!私には頼れるGoogle map様が付いてる。言われた通りに慎重に運転すれば大丈夫!」と、自分に言い聞かせて、前のめりで肩をいからせてノロノロ出発。
Google mapを オフラインで使用するには、事前に地図をダウンロードするべし。

 

なんとか無事にル・ピュイの町を抜けて、後は田舎道を走るのみ。
フランスの人は、オドオド運転でちょっと挙動不審の車でも、イタリアみたいにクラクションブーブー鳴らしたり、露骨に嫌な感じで追い越したりしないでくれるから有難い。
フランスでは一方通行でも、気付けば反対側で停まって道を譲ってくれるし、苦手な合流の時も親切に入れてくれるし、全然イタリアと違うんですけど~
なんて優しい国なのかしら♡

f:id:makicina:20171119215919j:plain

おお~♪のどかな景色~♡

 

基本的には、巡礼者の歩く道と車の通る道は違うので、巡礼者は車を気にする事無く歩けるんですが、一部巡礼者も車道を歩く所もあります。
途中、自転車の巡礼者もチラホラ。


ル・ピュイから23kmくらい離れた本日の宿泊先に30分位の運転で無事到着。
この宿泊先は、ル・ピュイから『巡礼路』を歩く人達が最初に宿泊する「サン・ブリヴァ・ダリエ」の村の数キロ手前、ちょっと巡礼路から外れた所にあるんです。

本日の宿泊先『Le clos des pierres rouges

f:id:makicina:20171119220024j:plain

農家が数件集まる小さな村の中に建つゲストハウス。
素敵なご夫婦が、古い家を買い取って綺麗に改築して数年前にオープンしたそうです。


ゆったりと広さのあるお部屋に、厳選した家具や小物がとってもお洒落♪

f:id:makicina:20171119220055j:plain

f:id:makicina:20171119220119j:plain

バスルームはシャワーのみだけど広いし、トイレは別。
バスルームのシャワージェルもこだわりの天然素材。
ベッドのシーツにもちょっと高級感があって気持ち良い。
フランスの「もてなしの心」をすっごく感じる素敵な宿♪朝食付1泊95€。
写真を撮り忘れちゃったけど、食事を取るリビング・ダイニングもとっても素敵でした♪

 

夕方、7時に主人も無事に歩いて到着。
巡礼路にゲストハウスの表示が出ていたので問題なく辿り着けたそうです。

周りにはレストランなんて何も無いので、奥さんのシルビーさんが準備してくれたディナーを頂きます♪
ディナーは別料金で一人30€。
このお料理がどれもとっても美味しいんです♪
トマトのシャーベットから始まって、
豆のスープ↓               

    f:id:makicina:20171119220346j:plain

茄子のリゾットと鱒のグリル

f:id:makicina:20171119220436j:plain


チーズはお好きなだけどうぞ

f:id:makicina:20171119220523j:plain


フランスでもチーズにジャム付けて食べるんですね。

そして、デザート↓

f:id:makicina:20171119220551j:plain

食事は、ご主人のチェリーさんと奥さんのシルビーさん、それに他の宿泊者と一緒に楽しく会話しながら頂きます。
他の宿泊者も『巡礼路』を短期間歩くフランス人のカップルとスペイン人のカップルでした。
色んな国からの宿泊者を受け入れているご夫婦や、何度もイタリアに旅行に来ている宿泊者の人達にイタリアでの生活はどう?って聞かれたので、正直に・・・
私「イタリア人は難しいと思うんです」
って言ったら、皆賛同してくれました。
やっぱり、そうでしょ~?!
イタリア人の主人にはいつも「君がおかしい」って言われるんだけど、やっぱりおかしいのはイタリア人の感覚だと思う!この人達、本当~に自分に正直で自由ですから。
やっぱり欧州の中でもズレてるんだと思うわぁ!イタリア人!
あ~、ちょっとスッキリ


翌朝の朝食も、ご主人が焼いたパンに奥さんが作った10種類くらいのジャムを楽しめます。
タンポポのジャムなんて初めて食べたんだけど、庭や野原で取れた植物もジャムになっちゃうんですって。
フランスの田舎で丁寧に暮らす素敵なご夫婦のお宅にホームステイしたみたい♪
フランス人のセンスの良さが香る本当~に素敵なゲストハウスでした。


主人もすっかりこのゲストハウスが気に入ってしまって、「今後旅をするなら、こんなゲストハウスを選びなさい!」と無茶な事言いだす始末。
こんな素敵な所、そうそう見つけられないですよ。

ル・ピュイから『巡礼路』を歩く予定の方!
このゲストハウス『Le clos des pierres rouges』は本当に熱烈おススメですよ!!


…とは言え、数週間かけて巡礼路を歩く巡礼者は、こんな快適な宿を選んでいたらお財布事情が大変なので、『巡礼路』には巡礼者の為の『ジット(Gite)』と呼ばれる特別な簡易宿泊施設があるんです。

     f:id:makicina:20171119220833j:plain

「サン・ブリヴァ・ダリエ」の村で見かけたジット↑。
一部屋に何台かベットが並んでいて、バス・トイレは共同。
ユースホステルみたいな感じかな?
キッチンで自炊ができる施設も多いみたいです。
料金はジットによってマチマチですが、1泊1人10€~20€くらい。
色んな国から来た巡礼者との共同生活になるので、それはそれで色々と学ぶ所も多くて楽しいんじゃないかと・・・。


写真は↓「サン・ブリヴァ・ダリエ」の村。

f:id:makicina:20171119220958j:plain

ホテルが1軒とカフェ、後は数件のジットがある本当に小さな村です。

1日だけでも『巡礼路』を歩いてみたいって方は、ル・ピュイからこのサン・ブリヴァ・ダリエまでの23㎞を歩いて1泊してバスで翌日ル・ピュイに戻るって事も可能です。

これ↓ル・ピュイ周辺のバス・ルート。

f:id:makicina:20171119221044j:plain

ちょっと「サン・ブリヴァ・ダリエ」のバス停で時刻表を見た感じだと、ル・ピュイ行きのバス4番が朝6時過ぎから14時頃までに3本あるみたい。
曜日によって運行状況も違うかもしれないので、正確な情報はツーリスト・インフォメーション等でご確認ください。


サンティアゴ巡礼路を行く その2』につづく。
では、また!