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イタリア人夫との世界アッチコッチ旅行記 (アメーバブログから引越ました!)

クラクフ 4泊5日 ② ≪ヴィエリチカ岩塩抗≫

クラクフ2日目。

本日は、クラクフ近郊にある世界遺産ヴィエリチカ岩塩抗』に向かいま~すしゃきんっ

 

ヴィエリチカ岩塩抗』へは自力でも簡単に行けそうだったので、私達は、バスで行くことに。

ツアー客の団体と時間が重ならない様に、ツアー客の団体ご一行がクラクフを出発する朝の9時には岩塩抗に到着する様に8時半頃のバスに乗車。

 

市バスの304番が、昨日の記事の地図上【★バス 塩】の★印の場所から出ています。

(『レッド ブリック アパートメント』の前がバス停。)

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 バスの料金は1人4PLN。この黄色いバスに揺られて30分程で目的地に到着。

どこでバスを降りたらよいのかちょっと心配だったんですけど、看板が出ているし、バスに乗っている他の乗客に「salt mine??」って尋ねれば、皆さん観光客がどこで降りたいのか心得ているので教えてくれます。

 

こちら ↓ 岩塩抗に入る為の建物。

この下には想像もできないくらい広い(塩の?)迷宮が広がっています。

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既に観光客が列を作り始めていましたが、待たずにチケットを購入。1人75PLN。

ここは、ガイドツアーのみで所要時間は2時間程。

 

英語のガイドさんについて『ヴィエリチカ岩塩抗』の見学スタート!!

まずは、380段の階段をぞろぞろと歩いて地下64mまで降ります。 

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 うひゃ~、目が回るぅ・・・。

降りる時はこの階段ですが、地上に戻る時はエレベーターで昇れます。

安心した~・・・にゃ

 

今でこそ、地下と地上は簡単に行ったり来たりできますが、昔は縦穴を綱に15分くらいしがみついて上り下りしていたんですってよ。

(綱は馬が引っ張っていたそうです)これは、その様子を人形で説明しているんですけど、写真では分かりにくいですね ↓ 。

 

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この岩塩抗、とにかく大きいっ!広いっ!深いっ!

11世紀頃から塩の採掘が始って、1996年までここでお塩を掘っていたんだそうです。

※今も塩の製造は行っているそうですが採掘ではなく、ここで取れる水から塩を抽出しているそうです。

 

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これが全体像なのだそうですが ↑ アリの巣の様。

 

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時代とともに、どんどん深い所まで掘り進んでいって、何層にも広い坑道が掘られています。今は、世界遺産に登録された事もあって一大観光地になっていて採掘はしてないんだそうです。

 昔はこんな風に馬や人が塩を運んでいた坑道をガイドさんの案内で歩きます。

 

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 2時間程の見学コースで観光客が見るのは全体の2%にしかならないのだとか。

間違って迷い込んだら出られそうにない迷宮です。

 かつてお塩はとっても貴重で、王様がこの岩塩抗を管理していて、国の収入の3分の1がここから取れるお塩によるものだったんだそうです。

 

いまは、綺麗&安全に移動できる様になってますが、当時は岩を切り出した急な階段を

30㎏の塩の袋を背負って上り下りしていて、抗夫が足を滑らせて命を落とすもあった

んだとか。

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岩塩抗での仕事は、危険で過酷だったそうですが、労働時間は8~9時間程と決まっていて、ここでの仕事は収入もそれなりで、その日の労働が終わると、地上に戻る時にここで取れるお塩を少し貰えたので、それをお金にかえる事もできたし、抗夫の為の病院もあって、人気のある仕事だったんですって。

女性や子供はここでは仕事をすることはできず、奴隷がここで働かされるって事もなかったんだそうです。

 

他にも同じような岩塩抗はあるのに、この『ヴィエリチカ岩塩抗』がこれだけの観光地になったのは、抗夫が岩塩を掘って作った素晴らしい彫刻が見られるから。

本当に見事な彫刻をあちこちで見ることができます。

一部写真でご紹介。

 

これは、当時この地を治めていた王様の彫刻。

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こちらは、この岩塩抗にまつまわる伝説のキンガ姫のお話を描いた彫刻。

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これは、亡きヨハネ・パウロ2世。

ヨハネ・パウロ2世は、ポーランドクラクフに近い町の出身で、ローマ法王になる前にこの岩塩抗を訪れたんだそうです。

 

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この岩塩抗には、歴史的にもポーランドでは有名な人たちが見学に来ていて、例えば、コペルニクスもここを訪れたんだそうです。

 

 ここで働く抗夫達はとても敬虔なクリスチャンだったそうで、教会も何か所かあります。

 ここは、一番大きな教会。

 

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今では、ここで特別なコンサートやスポーツのイベント等も開かれたりするそうです。

シャンデリアも塩の結晶でできています。

壁の彫刻が見事です♪

 

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一旦通常の見学を終了して解散。

この後、さらにミュージアムを見学したい人は出口付近に再度集合する様に言われました。ミュージアムに興味のない人はここで見学も終了。

エレベーターで地上へ戻ります。

 

で、集まったミュージアム見学希望者は・・・。

あらっ?むふっのんびり私達だけ?たった2人の為に40分もガイドしてもらうのは申し訳ない気が・・・。ミュージアムも坑内にあって、大変興味深い話がきけました。

折角ここまで来たんだったら、ミュージアムの見学は絶対おススメ。

ミュージアムで聞いたり見たりした事も既に混ぜて書いちゃいましたけど。

 

岩塩抗の中は、1年を通して大体16度くらいだそうですが、ミュージアムの中の見学はちょっと寒かったです。

観光客が少ない分、気温も下がるんだとガイドさんは言ってました。

この岩塩抗の一部は喘息の治療などのサナトリウムとして使われているんだそうですよ。

地下のレストランもあって結婚式もできるんですって。

ここで快適に暮らせちゃいそう。

 

ヴィエリチカ岩塩抗』私、ポーランドに来るまで存在さえ知らなかった世界遺産ですが、今まで見たことのないタイプの観光地で、とっても見応えありました。

 

見学を終えて外にでると今日も小雨が降りだしました。

チケット売り場と入場を待つ列は結構長くなっていたので、朝は早めに来る事をおススメします。

 

岩塩抗の門を出て、左手に緩やかに坂を下っって左折した所にバス停があり、帰りのバスを待ちます。

バスは、時間帯にもよりますが大体30~40分くらいの間隔で走っているみたいでした。

 

この日は、再びクラクフの街に戻って簡単な夕食を・・・。

今日の夕食はココ↓でいただきます。

 

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旧市街広場の近くの広場に屋台が出ていて、私達もこんなお料理を頂きました。

※地図上のR3の所

ポーランドの人たちはビール好きで、皆さんビール片手に屋台のお料理をつまんでました。

 

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酒の肴としてのお料理だからかお肉の味が濃くてショッパイ!でもウマイ!

一皿23PLN。

 

ここで食べたピエロギ、シンプルだけど美味しかった~♪

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一皿7PLN。

 

私もビールが飲めれば良いんだけどなぁ・・・。

ビールの美味しさが分らない人間だものでにゃ残念。

 

 

翌日は、『アウシュビッツ強制収容所』の見学です。

 

 つづく