旅行記⑤クレラー・ミューラー美術館とかやぶき屋根が可愛いヒートホールンの村
さて、翌日。
ユトレヒトから車を1時間走らせて『クレラー・ミューラー美術館』に向かいます。
この美術館、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園と言う森の様に大きな国立公園の中に建っているんです。
実業家のクレラー・ミューラー夫妻が買い集めた個人コレクションを展示している美術館なんですって。
アムステルダムにあるゴッホ美術館と肩を並べるゴッホの作品数は油絵90点とデッサン180点。
コレクションの総数は11,500点って言うからすごいですね。
※展示されていて見れるのはその中の一部です。
かなり辺鄙な所にありますが、アムステルダムからも鉄道とバスで訪れる観光客は多いみたい。クレラー・ミューラー美術館への行き方はこちら(日本語)
所在地とルート – Kröller-Müller Museum
美術館と彫刻の森の入場料が18.30€+駐車料金6.50€。
私はあまり近代的な彫刻に興味がないので、美術館だけの見学で良いんだけど…。
入場券はセットになっていて別々には買えないんですって。
彫刻の森はメチャメチャ広い。
ゴッホ目当てで来ましたが、この美術館には他に有名な画家の作品も結構展示されています。
こちら↓ミレーの作品。2点ありました。小さな作品だけど美しいですね。
これは、スーラの代表作のひとつじゃないですかっ。
点描画は好みではないんだけど、この絵は良いなぁ~。素敵だわぁ。
私の好きなルドンの作品も20点位展示されていて、大変嬉しかったです。
パリの美術館ではオルセー美術館以外あまり見れないですからね、ルドンの作品。
他にもゴーギャンやモネ等の人気の画家の作品が数点づつ見られます。
肝心のゴッホの作品ですが、この美術館が所蔵しているゴッホの代表作は・・・
【夜のカフェテラス】
【糸杉と星の見える道】
【子守女】
「アルルの女」と「郵便配達人ルーラン」は貸し出し中なのか、今回の展示には無かったです。あらら~?残念。
ゴッホ初期の頃の絵↓全然作風が違いますね。
この絵は↓画家を志すことを決めた頃の絵。
ゴッホの作品を見ていると、本当に何で生きている間は1枚しか売れなかったんだろう…って不思議になります。多少売れても良さそうなものなのに…。今の自分の絵の価値を知ったらゴッホ本人が一番驚くでしょうね。
当時は、「頭のおかしいオランダ人」位にしか思われてなくて、モデルになってくれる人を探すのも大変だったそうで…。
画家として認められるって難しいんですね、本当に。
実力だけじゃなくて、色々あるんだと思う、色々ね。
さて、次は本日の最終目的地ヒートホールンに向かいます。
このヒートホールンは、美しい運河の周りにかやぶき屋根の家が点々と立ち並ぶ小さな村。
早速、私達もボートを借りて運河クルーズです♪
ボートは色んなお店やレストランで貸し出しをしています。
1時間15€位だった記憶が・・・。私達は結局2時間ボートを借りて27.50€支払いました。
簡単に操作方法を習って運河の地図を頼りに進みます。
乗ってるだけの観光用の中型ボートもありますけどね、自分で操作すると楽しさ倍増です♪
ルートは自分で選べるんですけど、途中こんな湖も。
私達のボート、馬力がなくてメチャメチャノロ~い。ススメ~!頑張れ~!
可愛い家が並ぶ運河をボートで散策するのは本当~に楽しかった♪
どの家も綺麗に手入れされて、とにかく素敵。
このヒートホールンの運河巡りが楽しめるのは夏の間だけなんですって。
夏にオランダに来られる方、ヒートホールン熱烈おススメです♪
アムステルダムからだと列車とバスを乗り継いで片道2時間位かかるそうで、ちょっと遠過ぎるのがネックですが。
※ヒートホールンへは列車でSteenwijkまで行って、そこから70番のバスに乗り換えるみたいです。
このヒートホールンは小さな町で、お店もレストランもホテルもそれ程多くはありません。
ヒートホールンで宿泊するならこの2つのホテルがおススメ。
『Appartement Hoek 』と『De Kruumte 』
70番のバスが停まるバス停に近いし、宿泊客の評価も高い。駐車料金も無料です。
本日の私達のお宿はこのヒートホールンから車で15分程のKalenbergという小さな町にあるホテル。
実は、ヒートホールンのホテルを随分探したのだけど夏のこの時期希望のホテルは満室で、仕方なくタマタマ選んだホテルだったのですが、ココが意外と良かった♪
『Hotel het Rietershuijs 』お部屋はこんな感じ
部屋からの眺め
ホテル自体が良かった!っていう訳ではなくて、周辺の散策がとっても楽しかったのです。※ホテルにも不満はありません。レストランも美味しくて快適でした。
宿泊したホテルで頂いたこの日の夕食。
ズッキーニのスープ
このホテルも、ヒートホールンの様な運河に面して建っていて、周りにはかやぶき屋根の可愛い家がたくさん並んでいるんです。
ヒートホールンよりずっと静かでのんびりしていて、クルージングボートで出かける人や、魚釣りする人や庭の手入れをする人等、そこに住む人達の姿が見られてまた違った良さがありました。
ホテルの横の跳ね橋。ヨットが通ると係のおじさんが橋をあげてくれます。
ヨットの通行料1回2.50€。
あら、猫ちゃんもここの住人?良い所に住んでるね~♪
オランダ人の生活って花と緑に囲まれてなんかとっても豊かだなぁ♡
私、ココに住みたい!ってホテルの女性と話しをしていたら「ここでは車とボート両方ないと生活できないし、冬は運河でスケートができる程凍って色々大変なんですよ」って教えてくれました。
そっかぁ、見ると住むとではやっぱり違いますよね~。
でも、美しい運河の流れる緑豊かな可愛いこの村が私は大変気に入りました♪
一方、主人は・・・「僕もココは好きだけど、オランダには絶対に住めない・・・」って。
花粉症にやられて熱を出して一晩ダウン。
薬を飲んで、ゆっくり眠ったら翌日はかなり回復しましたけども。
翌日はアムステルダム方面に車を走らせてデン・ハーグへ移動です。
つづく